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マイクロソフト・トゥディ 第58回

休日返上の企業も—XPサポート終了まで8ヵ月、「法人PC特需」が始まった!

2013年08月15日 11時00分更新

文● 大河原克行

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 Windows XPのサポート終了まであと8ヵ月となり、PC業界は少しずつ騒がしくなってきた。

 というのも、Windows XPからの買い替え需要が、徐々に顕在化してきたからだ。

大手企業における移行が先行

 Windows XPからの移行が先行しているのは企業だ。特に大手企業における移行がまずは進んでいる。

 調査会社のクロス・マーケティングが、全国900社の企業を対象にした調査によると、全体では64.9%の企業が移行作業に着手していると回答している。特に従業員500人以上の企業では75.3%の企業が移行に着手していると回答しており、規模が大きな企業ほど移行への取り組みが早いことが浮き彫りになっている。

家庭向けが冷え込む一方で、法人向けPC市場は活況

 また、Windows XPからの移行において、PCの買い替え(導入している一部のPCの買い替えを含む)を前提としている企業は、83.4%に達しており、こうした動きがPC需要の底上げに寄与しているようだ。

 IDCジャパンが8月13日に発表した2013年第2四半期(2013年4〜6月)の国内PC市場実績値によると、家庭市場は、前年同期比29.4%減の146万台となり、5四半期連続の前年割れとなったのに対して、ビジネス市場は前年同期比7.2%増の191万台と、6四半期連続で前年実績を上回った。

2013年第2四半期(4〜6月) 国内クライアントPC市場実績値
種別 台数 前年同期比
クライアントPC出荷台数 337万台 12.5%減
家庭市場 146万台 29.4%減
ビジネス市場 191万台 7.2%増
2013年第2四半期(4〜6月) トップ5ベンダーシェア、対前年成長率(実績値)
名称 シェア 対前年成長率(実績値)
NECレノボ 26.1% -10.1%
富士通 15.3% -12.4%
東芝 11.6% -16.3%
デル 11.5% 20.4%
日本HP 10.5% 5.3%

 また、同じく8月13日に、ジーエフケーマーケティングサービスジャパン(以下、GfKジャパン)が発表した2013年上半期(2013年1〜6月)のB2B市場動向調査によると、ビジネス向けPCの販売台数は前年同期比13%増となり、6月には前年同月比25%増と高い成長率を記録した。

 GfKジャパンでは、「市場を押し上げているのは2014年4月に迫ったWindows XPのサポート期間終了により拍車のかかるリプレース需要」とし、「今年後半から2014年4月のXPのサポート終了直前まではリプレース需要が底堅い」と予測した。

 同社の調査でも、企業におけるWindows XP搭載PCの利用比率は、6月時点でも4割を超えており、「特に中小企業で、その割合が高かった」としている。ここでもまずは大手企業からの移行が進んでいることが分かる。

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