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徹底研究!! 8.1型タブレット「Iconia W3-810」 第3回

リモートデスクトップを駆使してパワーアップ!!

Iconia W3の実力と超連携術を大検証!(後編)

2013年08月18日 12時00分更新

文● 真島 颯一郎

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CPUが非力なAtomでも動画編集を軽快にこなす!

 さて、接続の仕方がわかったところで、実際にリモートデスクトップを利用して作業をしてみる。今回は、試しに動画編集をさせてみる。Iconia W3は、前編でも記載したように、CPUがAtom Z2760(1.50GHz)で、メモリーは2GB、グラフィックはCPU内蔵だ。本来、動画編集などの処理には非力である。リモートデスクトップなら、タブレットPCでも、そういった重い処理に対応できるというわけだ。

試用機の主な仕様
CPU Atom Z2760(1.50GHz)
メモリー 2GB
グラフィック Graphics Media Accelerator HD(CPU内蔵)
ストレージ SSD 64GB
OS Windows 8

 まずは「リモート デスクトップ」で、ホスト側のマシンに接続。あとは、通常にパソコンを利用するのと同様。ホスト側のマシンにインストールしている動画編集ソフト「TMPGEnc 4.0 XPress」を起動して、素材データを読み込み、編集作業をすませ、あとはエンコードを開始する。Iconia W3側では、デスクトップを表示しているだけなので、一連の処理はすべてホスト側で実行されるため、当然、エンコードも素早く終了する。完成した動画は、AcerCloudでストリーミングでもよいし、本製品にダウンロードして試聴してもよい。

リモート デスクトップでホスト側のマシンに接続したらTMPGEnc 4.0 XPressを起動。編集したい動画ファイルを読み込む

動作テストとしてカット編集をしてみる。操作のレスポンスは、若干タイミングを遅れるものの、十分快適に作業ができる程度。なお、ホスト側のマシンとIconia W3、双方ともワイヤレスLAN接続している環境で試している

5分間のMPEG-2動画を数コマカットしてMPEG-4動画にエンコードして出力。ホスト側はIntel Core i5-4200Uで、1分52秒で処理が完了した

 ほかのパソコンと連携して、パワフルな環境を利用できると言うのは、じつに心強い。

 なお、リモートデスクトップ接続の接続先として設定できるOSには制限がある。対応しているOSは下記の通りとなっている。

  • Windows 8 Pro
  • Windows 8 Enterprise
  • Windows 7 Professional
  • Windows 7 Ultimate
  • Windows 7 Enterprise
  • Windows Vista Business
  • Windows Vista Ultimate
  • Windows Vista Enterprise
  • Windows XP Professional

 接続する側、いわゆるクライアント側のマシンは、Windows 8やWindows 7 Home Premiumなどのエディションでも利用できる。

 非常に便利なリモートデスクトップだが、読者の中には“ホスト側のOSが上記のエディションではない!”と言うユーザーも多いだろう。そこで、次のページでは、リモートデスクトップを利用できる市販のツールを紹介しておこう。

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