Facebookは3本柱の設定でプライバシーを守る
Facebookで投稿を保護するには、公開範囲を設定するのが効果的。まずは、とにもかくにも「公開」設定を変更すべし。「友達」に設定するだけで、ずいぶんと閲覧できる人数を絞れる。しかし、ビジネスのしがらみなどであまり仲のよくない人たちと友達になっていることもあるだろう。そんな時は、仲のよくない人たちは「知り合い」として登録すればいい。そうすれば、投稿範囲を「知り合い以外の友達」に指定するだけで、仲がいい人にだけ読んでもらうことができる。
特定の仲間を登録したリストを作成し、投稿時に選んでもいい。普段は「友達」範囲にしておき、ちょっと突っ込んだ内容の時に「親しい友達」に変更するといったことが可能だ。
今まで「公開」設定のまま投稿していたなら、過去の投稿をまとめて範囲変更することも検討しよう。この操作は取り消せないので、慎重に決めて欲しい。
2つ目はタグ付けの設定だ。普段から投稿は気を付けているのに、プライベートで騒いだ写真がなぜかウォールに投稿され、友達に見られるという事故が相次いでいる。これは、写真にタグ付けされた人のウォールに共有する機能を利用されたため。仮病を使って遊びに行ったのに、友人が気を利かせて写真をアップして大惨事、と言うこともあり得る。そんなことのないように、セキュリティー設定を見直しておこう。
そもそも、自分のタイムラインへの投稿を制限する手もある。タイムラインに投稿できる人を「友達」から「自分のみ」に変更すればいいのだ。
3つ目は第三者からのアクセスを弾く設定。投稿を不特定多数に見られたくないなら、Googleなどほかの検索エンジンにひっかからないようにしておくといいだろう。「共有設定」の「他の検索エンジンが自分のタイムラインにリンクするようにしますか?」で設定できる。
見知らぬ人からアクセスされないようにするために、自分を検索したり連絡をするユーザーを限定する手もある。ぐっとセキュリティは強固になるが、新しく友達が増えにくくなるのがネックではある。
SNSのプライバシー設定を活用することで、炎上の可能性はとても低くなる。しかし、炎上するような内容であれば、どこから漏れるかわからない。あまり馬鹿な投稿はしないように気をつけるのが一番。この程度なら大丈夫だろう、というのではなく、この書き込みに突っ込みを入れられるだろうか? という目で自分の投稿を見直し、大丈夫だと確信してから投稿するようにしよう。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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