dynabook KIRA V832ロードテスト 第3回

無線LANの設定方法がわからなくても大丈夫

KIRA V832を最も簡単にネットワークにつなぐには？

Ultrabookをもっと楽に無線LANにつなぎたい

　この無線LANだが、実は普通に接続しようとすると、ちょっと手間がかかる。無線LANルーターのSSIDをPCから検索し、さらにパスワードを手入力しなければならないのである。PC初心者さんにはできない、というほど難しいモノではないが、慣れている人でも「めんどくさいなあ」と思うほどには煩わしいのだ。

　接続が簡単になるツールを搭載した無線LANルーターならば、困ることはない。代表的なのが、「らくらく無線スタート機能」を持つNECアクセステクニカ、「AOSS」機能を持つバッファローの製品だ。PCであれば製品に付属するユーティリティをインストールするだけで接続できるし、任天堂の「ニンテンドーDS」などのゲーム機やスマートフォン、無線LAN対応の家電などには、このユーティリティと同等の機能が搭載されているなど、広く普及している。他にも、コレガやロジテックといったメーカーの製品にも独自の接続ツールが付属しており、各メーカーの特徴や価格によって、自分に合ったものを選ぼう。

NECアクセステクニカの「AtermWG600HP」。5GHz帯と、2.4GHz帯に対応し、映像の転送も可能。オープンプライスで、アマゾンでは8590円となる

バッファローの「WZR-600DHP2」。バッファローのラインナップでミドルクラスながら、一戸建てなら2階まで、マンションなら3LDKにも対応の広さまで電波が届く

　とはいえ、単独では無線LANしかネットワーク接続機能を持たないUltrabookの場合は、最初の接続ツールをインストールすることが問題となる。ルーターにツールの入った光学メディアを同梱して提供を行なっているメーカーもあるが、Ultrabookのほとんどには光学ドライブは搭載されていない。なので、いったん、USBをLAN端子に変換するコネクタを使うか、外付けの光学ドライブを使用する必要がある。

　もっとも、他にネットワークに接続しているPCを持っているのであれば、そちらでメーカーのサイトからツールをダウンロードして、USBメモリで移動するという手段がある。これが一番手軽だろう。

KIRA V832を、らくらくと無線LAN接続

　具体的に、NECアクセステクニカの無線ルーターを使って接続してみよう。今回は、別のPCで接続ツール、「らくらく無線スタートEX for Windows 8」をダウンロードし、USBメモリを使って、「KIRA V832」に移動するという手段を取った。

　まずは、NECアクセステクニカの「Aterm 無線LAN親機 Windows用共通ソフトウェアダウンロード」にアクセスし、「らくらく無線スタートEX for Windows 8 Ver1.70」（2013年7月31日現在）をダウンロードする。

NECアクセステクニカのこのサイトから自分が使っているOSに対応したツールをダウンロードする。KIRA V832はWindows 8なので、当然Windows 8用だ

　ダウンロードしたツールを、KIRA V832にインストールし起動する。すると、文字と音声により接続のためのガイドが始まる。まずは、ルーターのらくらく無線スタートの「SETスイッチ」を押す。すると、ルーターのパワーランプが緑色に点滅する。

ダイアログに従い「SETスイッチ」を押す。押し続ける必要があるため、ルーターはしっかりとした場所に置いた方がいい

　「SETスイッチ」を押し続けていると、パワーランプがオレンジ色の点滅に変化。ここで、PCがルーターへの接続が行なわれる。そのままスイッチを押し続けていれば、パワーランプがオレンジの点滅から点灯に変わり、接続がうまくいったことを知らせてくれる。

接続作業を行なっていることを知らせてくれるウィンドウ。パワーランプがオレンジ色の点灯に変化し、接続に成功したことを知らせてくれる

このダイアログで設定完了。あとは快適なインターネットライフがユーザーを待っている

　そのあと、このウィンドウが表示されれば、すべてが完了だ。ユーザーが行なう作業としては、ルーターのスイッチを押して、パワーランプを見ていればよいだけ。音声ガイドもあるので、PCの画面すら見る必要ないのだ。

 

　

■関連サイト

• 東芝ダイレクト
• dynabook KIRA V832
• TOSHIBA Direct × ASCII.jp