各種作業を行ないながらの稼働時間を調べてみる
KIRA V832のバッテリーはどこまで保つ? 駆動時間テスト!
2013年09月13日 11時00分更新
CPUに店頭モデルでCore i5-3337U(1.8GHz)を、直販モデルでCore i7-3537U(2.00GHz)使用することで高い処理能力を持ちながら、前者の場合はカタログスペックで約9.5時間という長時間駆動が可能な「dynabook KIRA V832」。だが、各種設定や使用する設定、状況によって、実際に稼働する時間はそこから短くなってしまうのは事実。というわけで今回は、各種作業を行ないながらの稼働時間を調べてみることにする。
まず、状況として明記しておきたいのは、このテストに使用するのは、直販のi7搭載モデルのハイスペックタイプということ。さらに、どんなノートPCでも起こりうる、バッテリーの蓄電能力の低下が起きている可能性についても覚えておきたい。とはいえ、実際にこれまで使っているのは30時間程度なので、この程度ならばそれほど問題はないと思われる。
そして、KIRA V832にはバッテリー駆動の際に、状況に合わせて
- CPUの速度
- ディスプレイの明るさ
- HDD電源のオン/オフ
- キーボードバックライトの点灯
などを、自動調節する省電力機能がある。だがここは、あえてそれらがほぼ働かない状況で行なう。高性能な状態でバシバシ使用した状態で動いてくれる時間を知りたいからだ。
具体的な稼働状況としては、60秒ごとに各種Webサイトを無線LANで巡回、さらに、10秒ごとにキーボードが押される状況で、どこまでバッテリー駆動が可能なのか確認する。この状況では、上記した各種調節機能はほぼ働かないと思ってよい。また、バッテリー駆動時間が3%を切ると、自動的にスリープ状態に入るので、そこまでの時間を計測という形にする。
この計測には、フリーソフトの「BBench(バッテリーベンチ)」を使用した。正直、我ながら無茶な設定だとは思うが、ここはKIRA V832を信じていこう。バッテリー使い終わるまで長そうだなあ、待つのが大変だ、などとは思っていない! ちょとしか……
さて結果発表だ。記事上では少ししか空いていないが、調査の時間はかなりかかっている。具体的には、このヘビーな使い方で、スリープに入るまで待った時間は4時間16分40秒だった。新幹線のぞみなら東京から広島まで行けるレベル。カタログスペックだけみれば10時間弱だが、酷使した状態で4時間以上も動くのは大したものだと思う。
しかも無線LANはかなり電気を食うので、使わなかったらさらに駆動時間が延びる。さらに、前述した省電力機能を使用したら、もうどこまでいけるか想像もつかない。
この結果から、普通のビジネスマンが使っている分には、まず困ることはないということがおわかりだろう。1.35kgという軽量さ、美しい液晶、高品質サウンド、長時間駆動バッテリー。KIRA V832は文句のつけようがないモバイルマシンなのだ。
ロードテスト機の主なスペック | |
---|---|
製品名 | dynabook KIRA V832 |
型番 | V832/W2UHS |
CPU | Intel Core i7-3537U(2GHz) |
チップセット | Mobile Intel HM76 Express |
メインメモリ | 8GB |
ディスプレー(最大解像度) | 13.3型ワイド(2560×1440ドット/WQHD)、静電式タッチパネル(10点) |
グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵) |
ストレージ | 約256GB SSD |
光学式ドライブ | - |
通信機能 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n) |
インターフェース | USB 3.0端子×3、HDMI端子、Bluetooth 4.0、92万画素ウェブカメラ、WiDiなど |
メディアスロット | SD/SDHCメモリカード |
テレビ機能 | - |
サウンド機能 | harman/kardonステレオスピーカー |
本体サイズ/重量 | 約幅316.0×奥行き207.0×高さ9.5~19.8mm/約1.35kg |
バッテリー駆動時間 | 約9.5時間 |
OS | Windows 8 Pro(64bit) |
オフィスソフト | Microsoft Office Home and Business 2013/なし |
主要ソフト | Adobe Photoshop Elements 11/Adobe Premiere Elements 11 |
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