「dynabook KIRA V832」Webオリジナルモデルの魅力を探る 第4回
オンラインソフトでより快適に
仕事にガシガシ活用のKIRAさんにスタートメニューを!
2013年06月14日 10時30分更新
さて4回目である。1カ月半ほど、dynabook KIRA V832を業務に投入していた。第3回でも述べた通り、原稿作成から写真補正まで、2560×1440ドットの美細ディスプレーもあって、描画領域の狭さに悲しむこともなく、問題なく行なうことができた。この時点で、すでにdynabook KIRA V832は業務に活用できると判断できた。
dynabook KIRA V832の購入を考える上の最大の検討ポイントは、2560×1440ドットの美細ディスプレーだろう。Haswellが登場したことでCPUは1世代前になり、かつバッテリー駆動時間もガシガシ作業して4時間前後。起動から終了までモバイルオンリーのユーザーには不向きになってしまった。Haswell登場前までは、そんなこともないノートだったのが、このあたりはデジタル製品がつねに抱える宿命だ。
筆者の場合、取材終了後から、dynabook KIRA V832を使い始めて、写真の処理と原稿作成がだいたい3時間~3時間30分なので、バッテリー駆動時間の短さはあまり気にならなかった。もちろん、カフェでの電源確保もあるので、バッテリー駆動時間はそれほど意識していないのもある。そういう点からすると、やはりある程度電源を確保できる環境で、かつ解像度の高いモニターを酷使したいユーザー向けといえる。
1カ月も経つとデフォルトからかけ離れるもの……でもない
この手のライティングをしていると、OSは相当カスタマイズしているのかとよく聞かれるのだが、実際にはその逆だ。テキストエディタとAdobe Photoshopは設定変更しまくっているが、OS側はほとんど弄っていない。これはテクニカルライティング時、たとえば操作体系の解説のとき、普段からカスタマイズしていると筆者の場合はそれをデフォルトと思い込んで記述を間違える確率が高くなるからだ。またレビューのために試用する期間はそれほど長くないので、その都度カスタマイズするのは面倒というのもある。メールはGmailだしと、ブラウザ側で済むことも増えているというのもある。
今回は2560×1440ドットとタッチパネルとユニークで、かつ試用期間が長かったので、いくつかアプリケーションを追加していた。Windows 8ユーザーだけでなく、これからスタートメニューがないと不評らしいWindows 8に移行するユーザーの参考にもなるだろうということで「Start Menu Reviver」と「ModernMix」を紹介する。
もう1つ、Android端末をサブディスプレーにできる「Komado 2」もよくノートPCにインストールしているのだが、dynabook KIRA V832では、解像度に不満がなかったのでインストールしていない。もちろん、インストールすれば、2560×1440ドットの領域に加えて、さらに情報表示量を増やせる。いつも参考資料が多いという人はチェックしてみよう。
圧倒的お気に入り「Start Menu Reviver」
Windows 8.1で追加されるスタートボタンこと、Start tipはスタートメニューっぽいモードもありアプリ一覧の表示にも対応するが、個人的にはStart Menu Reviverのほうが圧倒的にお気に入りだ。もうマイクロソフトに売り込んでデフォルトにしてほしいくらいだが、その理由はスタートメニューというよりはランチャー的なところにある。
正直なところ、どう考えても全部のアプリを表示する必要はないし、よく使用するアプリが並んで入ればよい。たまに使うアプリケーションや機能は、チャームから検索したほうが楽なのもある。Start Menu Reviverは、そういう部分をよく押さえており、各種設定アイコンが並ぶ隣の領域は、自由にアプリケーションを登録できるタイルになっている。大きさも3パターンから選ぶことができ、最小サイズはほぼ指先大なので、とてもタッチパネル向きだ。
(次ページ、「「ModernMix」でスタート画面をウィンドウ化」に続く)
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