このページの本文へ

進化が止まらない!AWSの最新動向 第16回

高速CPUと大容量メモリに特化

AWS、HPC用のEC2インスタンスを東京リージョンで開始

2013年06月06日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Amazon Web Services(以下、AWS)は、高性能コンピューティング向けに2種類のAmazon Elastic Compute Cloud(以下、EC2)のクラスターインスタンスが東京リージョンで提供開始されたことを発表した。

 新たなインスタンスは、物理解析や耐震解析、薬物設計、ゲノム解析、航空機設計、ビジネスコンピューティング、分析アプリケーションなど、複雑なコンピューター負荷に対応する2つのEC2インスタンスになる。

 EC2の「Cluster Compute Eight Extra Large」は非常に高いCPU性能を持ち、広帯域幅で低遅延、双方向ネットワークでインスタンスを稼働できるクラスターで、HPCアプリケーションに最適。

 また、「High Memory Cluster Instance」は高性能データベースや分散メモリキャッシュなどのメモリ集約型アプリケーションや、大学や研究所などで利用される実時間解析やインメモリ分析など、メモリ集約型のアプリケーション用に設計されているという。

 HPCアプリケーションを利用している大学や研究機関は、2013年4月にAWSの東京リージョンとピアリングされたSINETを活用して、これらのサービスを低遅延かつ高速なネットワーク経由で利用できるとのこと。さらにSAP HANA Oneが稼働可能なAmazon EC2のHPCクラスターは、日本企業のビジネス基盤やHANAベースのアプリケーションなど、インメモリ処理やデータ分析処理向けの高性能システムとして最適なプラットフォームだという。

■関連サイト

カテゴリートップへ

この連載の記事