進化が止まらない!AWSの最新動向 第12回
「ハイメモリ クラスタ インスタンス」は東京リージョンでも数ヶ月以内に提供予定
Amazon EC2にメモリー集約型アプリ向けインスタンス
2013年01月24日 06時00分更新
1月22日、Amazon Web ServicesはIaaSサービス「Amazon EC2」にて、データベースや科学技術計算など大容量メモリーを必要とする用途向けの「ハイメモリ クラスタ インスタンス」を発表した。「ハイストレージ インスタンス」「ハイI/O インスタンス」に続く高性能アプリケーション向けのプランとなる。
同インスタンスでは、CPUがXeon E5-2670ベースで「88ECUs(EC2 Compute Units)」の処理能力を提供。120GBのストレージ、224GBのメモリーが利用でき、従来のインスタンスを複数併用するよりも低価格でメモリーを利用できる。1つのインスタンスに対して大容量のメモリーや高い処理能力を必要とする、メモリー集約型のアプリケーションに最適という。
なお、ECUはアマゾンが定義するCPU能力の指標で、1ECUは1.0GHzから1.2GHzの2007年版XeonおよびOpteronと同じCPU処理能力だとしている。つまり、ハイメモリ クラスタ インスタンスの88ECUとは、1.0GHzのXeon88個分の処理能力を持つわけだ。
ハイメモリ クラスタ インスタンスはすでに、米国東部(北バージニア)リージョンで利用可能で、今後数ヶ月の間に東京リージョンを含めた他のリージョンでも利用可能になるという。

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