84V型画面に42V型相当で表示する「ミニ画面モード」って何?
機能面では、従来の「Z7」で搭載されていた「タイムシフトマシン」を引き続き搭載。地デジ6チャンネルを最大約80時間常時録画できる(別売のUSB HDDが必要)。さらにクラウドと連携して番組シーンの見出し(目次)情報などを取得する「ざんまいプレイ」も利用できる。
このほか、NHKが今年中に開始する予定の放送・通信連携サービス「ハイブリッドキャスト」にも対応する。
変わったところでは、映像をフルHD相当の画面に縮小表示する「ミニ画面モード」を搭載。84V型では42V型相当、65V型では32V型相当、58V型では29V型相当のサイズで表示し、それ以外の部分は黒表示となる。
このモードは1人でテレビを見る際や、ニュースや天気予報のチェックなど、大画面で見る必要のない番組の視聴時を想定しており、これにより消費電力を30%低減できる。
音響システムは、35mm幅の新型フルレンジスピーカーを4つと40W出力のアンプを1つ内蔵。スピーカーは下方に配置されるが、画面から音が出ているように音声処理を行なう「音像補正技術」なども搭載する。
すでに4世帯に1世帯が50V型テレビを所有している!
テレビ事業を統括する東芝 デジタルプロダクツ&サービス社の岡田 淳氏は「すでに4世帯に1世帯が50V型以上」と、大画面テレビが特別な存在でなくなっている現状を説明。さらに「現在37V型のテレビを保有している人の約半数が50V型以上のテレビを望んでいる」と潜在的な市場ニーズも大いになると分析する。
同氏によれば、今年は1000万台の買い替え需要が想定され、うち500万台は50V型以上になるのではないか、とのことだ。
その上で「テレビの原点は“画”」であるとして4Kに注力しつつも、今回の製品をZシリーズの延長線上に置くことで「特別なものではない」ことをユーザーに訴えていきたい考えだ。