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普及機としての4Kテレビを目指した新生「REGZA」

2013年05月28日 13時10分更新

文● ASCII.jp編集部

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「REGZA Z8X」シリーズ

「REGZA Z8X」シリーズ

 東芝から4K(3840×2160ドット)解像度の液晶テレビ「REGZA Z8X」シリーズが発表された。58V型、65V型、84V型の3機種が用意され、予想実売価格はそれぞれ50万円前後、75万円前後、168万円前後となっている。発売時期は6月下旬。

 従来、4K REGZAは「Xシリーズ」という“特別な位置づけ”のモデルとして展開していたが、今回は従来の(2Kの)REGZAの最上位モデルである「Z」シリーズとして投入。4Kは特別な存在ではない、という東芝のメッセージでもある。

画像処理エンジンには4コアの「REGZA ENGINE CEVO 4K」を搭載

「シネマ4Kシステム」の基板。「REGZA ENGINE CEVO 4K」が搭載されている。

 全モデルともエッジライト式のバックライトを採用。パネルは84V型がIPSでそれ以外はVAとなる。

 「シネマ4Kシステム」という新たな画像処理エンジンを搭載。メインとなるのは「REGZA ENGINE CEVO 4K」というチップで、クアッドコアとなっている。

「絵柄解析 再構成型超解像技術」

エリアごとに処理を変える「絵柄解析 再構成型超解像技術」

反射して光っている部分を補正する「輝き復元」

反射して光っている部分を補正する「輝き復元」

オートのほか、10段階での手動調整も可能

オートのほか、10段階での手動調整も可能

精細管を高める「微細テクスチャー復元」

精細管を高める「微細テクスチャー復元」

こちらも手動での調整が可能

こちらも手動での調整が可能

 シネマ4Kシステムにおける超解像技術も進化している。1フレーム中の絵柄を解析し、エリアごとに超解像処理の適用度を変更する「絵柄解析 再構成型超解像技術」を採用。映像内の光沢部分(反射して光っているところ)を検出して、画像処理を施して輝きを再現する「輝き復元」や画像のテクスチャー部、エッジ部、平坦部をそれぞれ検出し、最適な画像処理を施して精細感を再現する「微細テクスチャー復元」などを搭載する。

文字などをきれいに見せる画像処理も行なう

文字などをきれいに見せる画像処理も行なう

ゲイン調整も従来より細かく調整できるようになった

ゲイン調整も従来より細かく調整できるようになった

 また、文字などのエッジ部で目立つモスキートノイズやブロックノイズを除去する機能も搭載。これらはBlu-ray Discやデジタル放送の画質も向上させるだけでなく、4Kコンテンツに対しても有効とのことだ。

4Kカメラで撮影した映像を2Kにダウンコンバートし、これを「高解像度シネマモード」で再生。水平解像度の復元率は90%

4Kカメラで撮影した映像を2Kにダウンコンバートし、これを「高解像度シネマモード」で再生。水平解像度の復元率は90%

左がオート、右が高解像度シネマモードで再生したBD映像。鼻の部分の質感などが再現されている

 さらに、高解像度映像用の画質モードである「高解像度シネマモード」を搭載。特に4Kカメラで撮影されたBDコンテンツで効果を発揮し、オリジナルの4Kコンテンツを比較して水平解像度の復元率は90%にもなるという。

秒間4枚の4K映像を生成する「4Kアクティブスキャン240」。処理能力が高いからこそ実現した機能だ

秒間4枚の4K映像を生成する「4Kアクティブスキャン240」。処理能力が高いからこそ実現した機能だ

 24コマで撮影された4Kの映画コンテンツに関しても、1コマあたり4つの映像を新たに生成することで秒間120コマ相当のなめらかな再生を行なう「4Kアクティブスキャン240」が利用可能だ。

4K解像度のPCゲームを低遅延で楽しめる「4Kゲーム・ターボ」

4K解像度のPCゲームを低遅延で楽しめる「4Kゲーム・ターボ」

 このほか、4K映像をリアルタイムに解析して階調補正を行なう「4Kダイナミック階調補正」や、FIFOメモリーの制御により4K(30p)のゲーム映像を低遅延(約0.95フレーム)までの抑える「4Kゲーム・ターボ」なども搭載。

 もちろん、「高画質アニメモード」や「ゴルフモード」といった、従来からの画質モードも引き続き搭載する。

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