マシンパワーは非の打ち所なし!
さて、いつもの通り、この「Endeavor NY10S」のマシン性能を、ベンチマークソフトなどで検証してみた。なお、タブレットスタイル時は、CPUの動作クロック周波数が800MHzになるが、今回はすべてノートPCスタイルで検証している。
まず「Windows エクスペリエンス インデックス」のスコアを見てみたところ、結果は以下のとおり。基本スコア4.6というのは、グラフィックスのサブスコアが低くなるため。ほかのコンポーネントのサブスコアをチェックすると、プロセッサ、メモリ、プライマリハードディスクが軒並み7点台と、かなりのハイスコアを記録していることがわかる。
また、休止状態からの復帰も、ウルトラブックらしく高速だ。同社のニュースリリースでは、約7秒で復帰すると記載されているが、実測した結果では5秒前後でログオン画面が表示された。
定番のベンチマークソフト「PCMark7」でも、4000を大きく超えるかなりの好結果をマーク。実際に扱ってみた際の印象も、操作はすこぶる軽快で、ニコニコ動画のコメントが数多く付いた動画なども、よどみなく再生できた。マシンスペックに関して、不満に感じる点は見当たらなかった。
一方のバッテリーの持ち具合だが、こちらは「BBench」を用いてチェック。「10秒ごとに10文字のキー入力」「輝度は最大」「動画をエンドレスで再生」という、電力を相当消費する状況下で、バッテリーの持ち時間を計測したところ、結果は約4時間30分でバッテリーが切れた(ノートPCスタイルで動作時間を検証。タブレットスタイル時、CPUクロックは800MHzで動作する)。終日、外出先で作業するといった場合には、若干心許なさを感じるが、日中、外出して使う分には、充分な駆動時間と言えるだろう。
このように「Endeavor NY10S」は、そのスリムさと軽さに加えて、マシンパワーも申し分なく、数あるコンバーチブルタイプのPCのなかでも屈指の性能を誇る1台と言える。 また、一番の特色は、やはりフルHDのIPS液晶を採用したことによる画像や映像の高精細ぶりだ。動画コンテンツを場所を選ばず、存分に楽しみたいユーザーにはうってつけの1台である。タブレットスタイルでの利用シーンが中心で、キーボード入力が必要なシーンもたまに想定される、そんなユーザーにオススメのモデルだ。
試用機の主な仕様 | |
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CPU | Core i7-3537U(2.0GHz) |
メモリー | 8GB(DDR3 1600MHz) |
チップセット | インテル HM77 Express |
グラフィック | インテル HD グラフィックス 4000(CPUに内蔵) |
ストレージ | SSD 124GB |
ディスプレー | 11.6型タッチ対応液晶ディスプレー (1920×1080ドット表示) |
バッテリー駆動時間 | 約6時間 |
OS | Windows 8 64bit |
サイズ/重量 | 幅303×奥行き197×高さ19.8mm/約1.19kg |
直販価格 | 11万9980円 |