タブレットスタイルでの活用に向いた仕様
実際に「Endeavor NY10S」を手にして、まず実感するのが、そのスリムさと軽さだ。
カタログ値によると、薄さは約19.8mm、質量は約1.19kg。薄さ・質量ともに、既発のコンバーチブルPCと比較してもまったく引けをとらない、かなりコンパクトな部類に入る。手にした時の重量感も、当然Androidタブレットやピュアタブレットよりは重たいのだが、片手で十分扱えるほどの重さだ。
ディスプレーをスライドさせて、ノートPCスタイルにチェンジ。ノートPCスタイルにした時のキーボード部のエリアはやや狭め。とはいえ実際にキーを叩いてみると、Enterキーなどはやや小さめになっているものの、文字などの入力で多用するキーは、それなりの大きさが確保されていて、タイピングがしにくいといったことはない。また、本製品ではタッチパネルでの操作に特化した設計になっており、タッチパッドやトラックポイントなど、ほかのポインティングデバイスは搭載されていない。操作に困る場面はなかったが、デスクトップ画面での作業が多いユーザーの場合は、Bluetoothマウスなどを用意したほうが、効率が上がるかもしれない。
一方でディスプレーは解像度が1920x1080ドットのフルHD対応液晶パネルを搭載。上下左右178度をカバーした視野角の広いIPS方式で、なおかつ光沢仕上げが施されており、とても鮮やかな発色だ。最近は動画投稿サイトの動画でもHD画質のものが増えているが、それらを存分に楽しみたいなら高解像度ディスプレーは不可欠となってくるだろう。
その反面、この画面サイズでフルHD解像度だと、デスクトップ画面でマウスポインターやアイコンなどがかなり小さく表示されており、タッチする場所を外す場合もある。この辺りは慣れるまで少し時間がかかるかもしれない。
