Core i7とSSD搭載で驚きのコストパフォーマンス!
革新的タッチパッドレスPC、「Endeavor Sシリーズ NY10S」-エプソンダイレクト
2013年04月23日 11時00分更新
エプソンダイレクトが4月23日に発表し、直販サイト「エプソンダイレクトショップ」での受注を開始した「Endeavor Sシリーズ NY10S」は、スライド機構を備えたUltrabookだ。スペックが固定もしくは半固定でリーズナブルな価格の「Sシリーズ」
よりリリースされる本機は、薄型・軽量の筐体と、Core i7およびSSDによる高速起動がウリの製品となっている。早速写真とともに細部を見ていこう。
軽いから持ち運びらくらく
Endeavor NY10Sを手に取ってみてまず感じたのが非常に軽いこと。重量は約1.19kgで、11型としても軽めだ。本体の大部分を構成している樹脂の手触りも、軽く感じさせる要因となっているかもしれない。ただ、樹脂によって高級感は犠牲となっている。
厚みは約19.8mm。最近でこそ特別薄いというわけではないが、しっくりと手に馴染み、持ち運ぶにはちょうど良い厚みといったところ。
ディスプレーはフルHD(1920×1080ドット)と、11型としては高い解像度を備えている。IPS液晶を採用しており、発色や視野角も良い。タッチ機能は様々な姿勢で利用する。複数人で覗き込んで画面を見ることも多い。視野角の広さは重要だ。
ポインティング=タッチ
Endeavor NY10Sタッチ操作に対する反応性・追従性は非常に良好だと感じた。触ったつもりなのに反応しないということも、意図しない動きをすることも、筆者が使った限りでは全くなかった。この点は評価したい部分であるとともに、ある意味必然でもある。
なぜなら、Endeavor NY10Sはポインティングデバイスを一切持たない製品だからだ。写真を見ていただければ分かるように、キーボードより手前には何もない。単体で使う場合、文字入力以外は全てタッチで操作しなければならないという思い切った仕様なのだ。
タッチセンサーが優秀なため、操作は不自由がない。しかし、精密な操作が必要という場合は、別途マウスやトラックパッドを用意すると良いだろう。屋外ではタッチのみ、会社や自宅ではポインティングデバイスと併用する、といった使い方が適している。
少々コツのいる変形ギミック
タブレットモードからPCモードへの変形には少々コツが必要だと感じた。ディスプレーを完全に引き出した状態からディスプレーを上に持ち上げることでPCモードへの移行が完了するのだが、「ディスプレーがきちんと引き出されているのか」が判断しにくく、どのタイミングでディスプレーを持ち上げれば良いのか分かりにくい。
また、スライドは他社のスライド端末に比べて少々固め。「ガチャ」とギミック的にずれるタイプではなく、力を入れて引き出すといった感じだ。
とはいえ、このスライドの固さが、軽いながらもしっかりとした遊びのない造りを成しているとも言え、慣れれば利点に思える部分ではある。
ディスプレーは無段階で調整でき、ほぼ水平に達する直前から、直角までの範囲であればPCモードとしての利用が可能だ。姿勢や机の高さに左右されず、快適に作業ができそうだ。180度まで寝かせてしまうと、タブレットへの移行と認識されてキーボードにロックがかかってしまう。
(次ページ、「タブレットとしても優れた使用感」に続く)
