米メディアTechCrunchは、米アマゾンが音声認識アプリ「Evi」開発企業の英Eviを昨年に買収していたと17日に報道した。買収金額は2600万ドルだという。
「Evi」は、iPhone 4Sから搭載されている「Siri」のような音声認識アプリで、多くのiPhoneやAdnroid端末に提供されている。アマゾンではすでに、音声合成読み上げ技術を持つポーランド企業のIVONA Softwareを買収済み。この技術を応用した「Text-to-Speech」「Voice Guide」「Explore by Touch」という機能は電子書籍端末Kindle Fireに搭載されている。
米アマゾンがこうしてアプリ技術に相次いで触手を伸ばす背景には、かねてから噂されているアマゾン製スマホの存在が見え隠れする。今後、どのように展開していくか目が離せられない。
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『Amazon』翌日配達を発想する「利益無視」経営
「Amazonは今や単なる「便利なオンライン書店」ではない。1995年に創業したベンチャー企業は小売業の枠を超え、物流サービス、クラウドサービスも提供する売上高5兆円以上の巨大企業ら成長。「価格破壊」を武器にオンラインからオフラインまで業界を問わず成長しつつある。アマゾンはなぜ急成長できたのか? 迎え撃つ日本企業の動向にも迫った。