ブログやSNSなどが一般に浸透して久しいが、個人で手軽に情報発信できるようになった一方で、ネット上に残した自分のデータが死後にどうのように扱われてしまうのかという不安も付いて回る。そこで米グーグルは現地時間の11日、ユーザーが死亡するなどしてアカウント利用の休止状態が続いた場合のアカウントデータの扱いを事前に設定できる管理ツール「Inactive Account Manager」を発表した。
Inactive Account Managerでは、「Gmail」のメールや、「Google+」のプロフィール、「YouTube」の動画、「Blogger」の投稿などグーグルサービス上に保存してあるデジタル資産についての処理方法を指定できる。自分のアカウントへのアクセスが一定期間(3ヵ月、6ヵ月、9ヵ月、12ヵ月から選択可能)なかった場合に、それらのデータを自動的に削除したり、あるいは、自身が信頼できる人の連絡先に通知したりできるという仕組みだ。
指定した期限が近づいたらユーザー本人に通知され、期限が終了すると、そのユーザーのアカウントが無効になったことが信頼できる人に知らされる。その相手にデータを届けることも可能。いわばデジタル資産における“形見”といったところか。