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業界人の《ことば》から第34回

富田達夫社長のことばから:

富士通研究所が目指すのは「竹のような柔軟性」を持つ社会

2013年04月09日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「竹のように柔軟で、壊れにくい社会を実現しなくてはならない。そのためにICTを活用していく必要がある」

(富士通研究所・富田達夫社長)

 富士通の研究開発部門である富士通研究所は、2013年の研究開発戦略を説明した(関連サイト)。

 富士通研究所の富田達夫社長は、「富士通研究所のR&Dテーマの設定は、現事業と直結した事業戦略テーマ、中期的な視点で取り組む全社骨太テーマ、研究者の知見をもとに将来に向けて種を捲くシーズ指向テーマに分類される。それぞれの投資比率は、40:40:20。骨太テーマについては、事業戦略テーマへと移行したもの、シーズ指向テーマから組み込まれたものを含めて、昨年の5つの領域から、4つの領域へと再編した」と語る。

ヒューマンセントリックはスマートフォンなどでも強調されている同社の設計思想。R&Dテーマは4つの領域から成り立っている

 富士通グループの発展を先進テクノロジーで支えることをミッションとする富士通研究所にとって、全社骨太テーマは、富士通の中期的な方向性を示すものともいえよう。

旧来のテーマを再編し、ビジネス領域との関係性を考慮。中期的な方向性が透けてみえる

 新たな設定した骨太領域として、人とICTのインターフェース、センシング、大量データ収集に重要なフロント技術およびサービスの発展に貢献するという「ユビキタスイノベーション」、人間の行動モデルも含めた統合シミュケーション基盤を軸に社会問題の解決、業界連動などのソーシャルビジネス拡大に貢献する「ソーシャルイノベーション」、お客様価値ターゲットに柔軟に応えるワークロード最適化を実現する統合ICTプラットフォームや、ネットワークワイドな分散仮想処理基盤を開発する「ICTイノベーション」、革新的な製品創出に向けたハード、ソフト技術と、それらを使いこなした摺りあわせ技術、さらには、ものづくりを革新する技術を高度化、蓄積し、富士通グループのプロダクトに貢献する「ものづくり革新」の4つをあげた。

 冨田社長は、「これらの骨太領域への取り組みは、富士通が3年前から掲げているヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティの実現に向けた要素と合致する。それぞれの骨太領域は、『人が活動する場でのイノベーション実現』、『ビジネス・社会を情報装備』、『End-to-Endで全体最適化』という3つのアクションと、技術力、品質と信頼、環境配慮といった富士通の共通基盤の上で取り組んでいくものになる」などとした。

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