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青山小学校が導入、ThinkPad Tablet 2は授業をどう変えるか

2013年02月22日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 レノボ・ジャパンのWindows 8搭載タブレット「ThinkPad Tablet 2」が東京都の港区立青山小学校に31台寄贈された。

ThinkPad Tablet 2

 青山小学校は、日本マイクロソフトおよびレノボ・ジャパンの支援のもと“21世紀型スキル育成授業”を開始。今月28日に予定されている公開授業のうち2コマで、教育や学習におけるタブレットPCの利活用法や、学力向上につながる取り組みを広く示すという。

地下鉄の外苑前駅を出てすぐの場所にある青山小学校

 同校と日本マイクロソフトの関係は深く、2006年6月~2009年3月の“NEXTプロジェクト”、2012年9月~2013年6月まで実施する“デジタル教科書教材協議会(DiTT)実証研究”などを通じて、教育現場でICT(Information and Comunication Technology)をどう生かしていくかの実証実験に取り組んでいる。

レノボ・ジャパン執行役員専務の留目真伸氏から手渡された

 港区は教育現場へのICT導入に積極的で、パイロット校的な位置付けの同校以外にも、区内の全小学校(19校)に電子黒板および電子教科書を導入している。児童の学習意欲を喚起することが狙いのひとつだ。

青山小学校の曽根節子校長

 青山小学校の曽根節子校長は「赴任した6年前には、まったく取り組んでいなかったこと」と当時を振り返りつつ、「ICTの利活用はこれからの児童に必須」と話す。同校では“生きてはたらく「活用力」の育成”というテーマで、個に応じた個別学習によって“習得”度を高め、主体的に学習に取り組む“探求力”、それを表現する“活用力”の循環を促していきたいと考えている。

 ICT教育に継続して取り組んできた青山小学校だが、昨年9月および今年1月に実施した、3年生以上の児童を対象とした学力テストで、算数の成績が明らかに向上するといった成果が得られているという。個人カルテを作り、つまずいている内容を教師が調べ、個別支援学習ツールを使って復習を実施し、できる喜びを伝えたというのが成功の一因になっている。

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