Cisco JabberをシスコのVDI上で利用可能に
シスコシステムズは2月12日、ビジネス向け統合型コミュニケーションツール「Cisco Jabber」の仮想化デスクトップ対応ソフトウェア「VXME(Virtualization Experience Media Engine)」を発表した。まずは、シスコ製シンクライアント向けに提供され、今後「Dell Wyse」などの他社製シンクライアントにも対応する予定。
JabberはHD解像度でのビデオ会議通話や、インスタントメッセンジャー機能を統合したソフトウェア。Windowsのほか、Mac OS X、iOS、Androidなどで使用できる。Jabberは、米Jabber社が開発したオープンソースのIMツールだったが、2008年に米シスコが買収。後に同社の技術を利用し、Cisco Jabberとして展開したという経緯がある。
今回発表されたVXMEでは、これらJabberの機能を、シスコが提唱するデスクトップ仮想化ソリューション「VXI(Virtual eXperience Infrastructure)」に統合。仮想化デスクトップ環境でもJabberの機能が使用できるようになった。
サードパーティのアクセサリも発表
また、Jabber向けのサードパーティ製アクセサリーも新たに発表された。米Logitechからキーボード「UC Keyboard K725-C」とWebカメラ「C920-C Webcam」、Jabraのハンズフリースピーカーフォン「Speak 450 for Cisco」とコードレスハンドセット「Handset 450 for Cisco」の4製品となる。
UC Keyboard K725-Cは、Jabberの音声やビデオ通話を直接制御できるキーボード。キーボードだけで通話をすべてコントロールできるという。Logitech製のワイヤレスマウス「M525-C」が付属する。
C920-C Webcamは、UVC H.264に対応したフルHDのWebカメラ。Jabberのビデオ通話機能に対応する。
Speak 450 for Ciscoは、ハンズフリー通話ができるスピーカーフォン。120度の集音範囲があり、会議室など複数人の声を拾いたい場合に適しているという。USB、およびBluetooth 3.0での接続に対応する。
Handset 450 for Ciscoは、電話機のように音声通話を操作できるUSB接続のコードレスハンドセット。20m以内ならコードレスで通話できる。手元での音量調節やミュートのほか、不在メッセージをライトで表示する機能もある。