“使える”タブレットへの要求をキッチリ満たした
「ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/J」
現状、とりわけ国内では、タブレットに求められているのは薄さと軽さ……つまり携行しやすいかが先にあり、その次にバッテリー駆動時間といった順にあるように思う。
手に持って使用するタブレットなので、当然ながら重量が特に注目されやすい。大きさについては、7/7.8/9/9.8/10.1型というようにノートPC同様に細分化が始まっている。もちろん、主な用途によって最適な大きさは変わってくるが、大雑把にいうと小さいほどモバイル重視で、9型以上はオフィスや自宅内での運用が主といった流れだ。ARROWS Tab Wi-Fi WQ1/Jは、10.1型ワイドタッチパネルを搭載し、幅264.4×奥行き169.4×高さ9.9mm、重量約574gと、10.1型のカテゴリーで見てみると、十分に「薄くて軽い」を実現している。
WIndows 8を搭載し、なおかつ薄型化に成功した背景には、「Clover Trail」ことインテル® Atom™ プロセッサー Z2760の影響が大きい。実際の用途でのスコアは次回に紹介するが、TDP1.7Wにより、バッテリー面と発熱面の両方を解決できたことで、Windows 8タブレットとしては世界最薄(2012年9月20日現在)の9.9mm、バッテリー駆動時間最大10.5時間(動画再生時)を実現したといってもいい。
正面を見てみると、有効画素数約200万画素のインWebカメラ、環境光センサー、Windowsボタンがある。Windowsボタンはタッチ式。ハードウェアスイッチではないのは防水/防塵のためと思われる。背面には有効画素数約800万画素のアウトWebカメラがあるのみで、このあたりもタブレットらしい配置だ。主だったインターフェースは本体両側面に用意。防水用カバーを開くと端子類を確認できる仕様だ。
本体天面には防水仕様のヘッドホン/ラインアウト端子。端子が剥き出しで不安だったため、水没チェックのあとイヤホンを接続してみたが、特に問題はなし。不安であれば、端子カバーを別途用意するといいかもしれない。そして、底部には充電専用クレードルとの接点がある。これも剥き出しだが、防水処理が施されている。
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