ASCII.jp編集部オオタニが日々使っているノートPCは、東芝の「dynabook SS RX2」だ。約2年半前にToshiba Directで購入したこのdynabook SS RX2の使い勝手や、お世話になっている秋葉原の修理窓口「東芝PC工房」について2回に渡って書いてみたい。
普通に使えるのがありがたい!壊れないdynabook
ASCII.jpの記者にとって、ノートPCは侍にとっての刀、カメラマンにとってのカメラに等しい重要な仕事道具だ。機動力の高いノートPCは、発表会や取材の記事を興し、WebのCMSにアップロードするほか、メールの読み書き、企画書やプレゼンの作成、イントラへのアクセスなどありとあらゆる場面で利用される。そんな仕事道具のノートPCとして、私は東芝のdynabook SS RX2を使っている。
SSD 512GBという贅を尽くしたWeb限定モデルのdynabook SS RX2(dynabook SS RX2/W9KWMA)を私が購入したのは、今から2年半前にさかのぼる。光学ドライブ付きで1kg強という軽量ボディ、処理能力の高いCore 2 Duoの採用、そして公称12時間という長時間バッテリー。RX2はノートPCとしてはかなり高価だったが、あらゆる点で理想と言えるノートPCと思われた。そして、RX2はまさに自分の期待通りの働き続けてくれた。別になにをしてくれたわけではない。きちんと起動し、つねに普通に動いてくれただけだ。
長らくPCを使っていると、どこかで動かなくなるものだ。アルバイトでアスキーに入って以来、私はさまざまなメーカーのノートPCを使ってきた。そして、私の経験では、必ずどこかしらが壊れ、すべて故意の過失以外のハードウェア故障で修理に出している。確かに使い方は相当ヘビーだし、購入している機種がモバイルPCに偏っているという理由もあるのかもしれないが、結局ディスプレーがつかなくなったり、起動しなくなってしまう。そして、修理に出すと、なんかしらの不具合が発見され、マザーボード交換に至っているのだ。
その点、dynabook SS RX2は1日ほぼ10時間近い使用にも関わらず、この2年半に1度も怪しい動きをしたことがない。ディスプレイーを開くと、いつも普通に使える。この安心感は仕事用のPCには必須だ。結局、私は壊れた際に使えるサブのPCを持つことをやめ、この1台で業務のすべてをまかなっている。それくらい信頼を置いているパートナーということだ。
気の利いたサービスの多い東芝PC工房
そして、dynabookを安心して使えるもう1つの理由は、秋葉原にある「東芝PC工房」の存在だ。東芝PC工房は、文字通り東芝のPCの修理を受け付けてくれる店舗。購入したdynabook SS RX2のWeb特別モデルは5年保証が標準でついてくるモデルだったため、実は何度かお世話になっている。
最初はdynabook SS RX2を誤って床に落し、光学ドライブのフタが空かなくなったときだ。先ほど話したとおり、1台のPCですべての仕事をこなしているため、修理が長引くと困ってしまう。しかし、東芝PC工房には「1Day・プレミアム・リペア・サービス」という1日修理サービスがあったので、あらかじめ部品と持ち込み時間を予約しておくことで、修理を1日で完了させてもらった(実際は数時間で済んだ)。1日修理サービスの追加料金は3150円(税込)という良心的なもので、ありがたかった。
また、個人的に一番役に立ったのは、キーボードを1日で交換してくれる「お急ぎキーボード交換」(1回9980円)だ。毎日の数時間打鍵しているとさすがにキーボードもヘタってきていた。ササっと換えてもらって、快調さが戻ってきた。とにかく早く直したい、快適な元の環境に戻したいというユーザーの気持ちをくんだ、ありがたいサービスといえる。
最近では、毎日背中の鞄に入れていたことが原因で、机に置くと傾きが現われた。その際も相談に行くと、係の人が「少々お待ちください」とバックヤードに私のRX2を持って行くと、数分後にしっかり直して戻ってきてくれた。まるで整体師のようにノートPCのゆがみを直してくれたようで、その手際よさに舌を巻いたのだった。
dynabook SS RX2のように頑強で、信頼性の高いPCでも、長く使っていると、必ず不具合が出てくる。その点、東芝PC工房は気楽に持ち込んで相談できるのがメリット。1人の客として毎回感心しているのだが、窓口での対応も親身で、障害の説明がうまくできないような年配の方々に対しても、とても丁寧に説明している。対応も「とにかく預かって調べます」の一点張りではなく、初期的な切り分けを店舗側でやってくれるので安心だ。
こうしたこともあり、個人的には、東芝PC工房には絶大な信頼を寄せている。実際、東芝PC工房を主催する東芝情報機器は、東日本大震災で被災したマシンのデータ復旧にも携わっており、その技術力はまさに折り紙付きだ。
さて、次回はその東芝PC工房にお邪魔する。今や数少なくなった店舗型修理窓口の存在意義やサービスの工夫、そして気になるバックヤードの様子などを見ていこう。
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