電アス・ゲーム部 第37回
『FF』の奇数作と偶数作の魅力を兼ね備えた最強RPG『ブレイブリーデフォルト』
【趣味的1本!】『FFV』や『ロマサガ』を愛するRPGファンは必見!
2012年10月23日 11時00分更新
電撃オンラインのゲーム好き編集者が贈るゲームコラム。今回は、『FF』シリーズでおなじみのジョブチェンジのシステムを搭載した3DS用RPG『ブレイブリーデフォルト』について語ります。
著者プロフィール
電撃オンラインで主にRPGの情報を担当している、そみんです。『FF』シリーズのジョブで思い出深いのは、『FFIII』の学者と竜騎士。うまく使うと特定のボス戦が有利になるというバランスが大好きでした。
大作RPGで徹夜は当たり前だった学生時代!
あのころのワクワク感、忘れてはいませんか?
僕は今年で36歳。ファミコン全盛期に小学生時代を過ごして、スーパーファミコン全盛期に中学~高校生時代を過ごしてきた、ある意味でゲームの黎明期から現在までを見てきた世代です。
今でもゲーム系の雑誌やWebサイトの仕事をしているだけあって、そりゃあもう、数えきれないほどのゲームを遊んできました。中でも好きなジャンルはRPGです。学生のころは、それこそとりつかれたように早解きにハマっていて、新作RPGを買ってきたらクリアするまで寝ないなんてザラだったタイプの人間です(まあ、学校の授業中に寝てたんですけどね。笑)。
ファミコンの『ファイナルファンタジーIII』は5月の連休前に発売されたんですけど、連休には青森県の実家に帰省することになっていたため、徹夜でスピードクリアして、寝ずに特急に乗りました。いやあ、深夜3時に“くらやみのくも”に負けてしまい、寝るか、クリスタルタワーをのぼりなおすかの二択に悩んだのはいい思い出です。
スーパーファミコンの『ファイナルファンタジーV』は12月の期末試験のころに発売されて、世界史の暗記をしながらエクスデスを倒しました。リアルの日の出とともに、バッツたちがチョコボで草原を駆け抜ける晴れやかなエンディングを見たことも懐かしい記憶です。
最近は特に強く感じますが、子どものころの原体験って、本当に影響が大きいんですよね。『ドラゴンクエストIII』のルイーダの酒場で、男友だち2人と片思いの女の子の名前をつけた仲間と一緒に冒険に出たこととか、『ファイナルファンタジーII』でヨーゼフのパンチの熟練度を16まで上げて16回HITのパンチでボーゲンを倒したこととか、今でも鮮明に覚えています。
余談が長くなりすぎました……。そろそろ本題に移りますよ!
『FF』シリーズの奇数作と偶数作の魅力が合体!
かつてワクワクした“スクウェアのRPG”がここに!!
そんなファミコン&スーパーファミコンのRPGを遊んでいた当時の僕らにとって、“スクウェア”と言えばRPG作りの名手であり、誰もが知るスーパーブランドでした。『ディープダンジョン』や『スクウェアのトム・ソーヤ』はもちろん、『ライブ・ア・ライブ』から『バハムートラグーン』まで、僕や僕の周りの友人たちは“スクウェアのRPG”と名がつくものはなんでも遊んで楽しんでいました。そして当時、僕らは『ファイナルファンタジー』の新作が出るたびに、それはもう熱くゲームをプレイして、その感想を語り合ったものです。
かつてゲーム好きの間の俗説として、『ファイナルファンタジー』シリーズの奇数作(IやIIIやV)はシステム重視、偶数作(IIやIV)はストーリー重視と言われていました。当時はネットがなかったので、本当に全国的にそう言われていたのかはわかりませんが、少なくとも僕の周りではそういう認識がありました。我々の周りでは、特に『ファイナルファンタジーIV』から『VI』ぐらいの時にそんな話をしていた覚えがあります。
当時の僕らは、まあ、わりと頭が悪かったと言いますか、何かと言うと“最強”とか“究極”という言葉が大好きでして、ことあるごとに「『FF』(余談ですが、うちの学校では『FF』を“エフエフ”ではなく“ファイファン”と呼ぶ人が多かったです)シリーズの奇数作のシステムと偶数作のストーリーが合体すれば最強じゃねえの?」なんて夢想をしていました。今振り返ると、“合体”ってなんだよ(笑)と、当時の自分にツッコミを入れたくなりますが、20数年前の自分はそんなことを夢見ていたわけです。
あれから20数年の時を経て、当時の僕が夢見ていた“『FF』シリーズの奇数作と偶数作の魅力が合体したようなRPG”が現れました。それが、スクウェア・エニックスが放つ3DS用大作RPG『ブレイブリーデフォルト』なのです!
詳しいプレイレポートは電撃オンラインに掲載しているので、細かい部分はそちらを参照いただくとして、ここではもうちょっと気楽に『ブレイブリーデフォルト』の注目ポイントを紹介していきます。
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