ソニーα99を細かくチェック!
α99の本体サイズは幅147×奥行き78.4×高さ111.2mmで、重量はバッテリーとメディア込みで約812g。さずがにフラッグシップ機らしく、持ってみるとかなりの重量感を感じる。
ほかのαシリーズと同様に、半透過型ミラーを搭載する「トランスルーセントミラー・テクノロジー」を採用。ファインダーは電子式だが、有機ELパネル採用で解像度も約235万画素とかなり高精細な映像が確認できる。
メディアスロットを2つ搭載
動画の同時記録も可能
カードスロットはSDメモリーカード専用スロットが1つと、メモリースティックDuoとSDメモリーカードが両方使えるマルチスロットを1つ備える。つまりデュアルスロット構成で、静止画だけでなく、動画の同時記録も可能だ。
AFはトランスルーセントミラー・テクノロジーを用いた19点(内クロス11点)センサーと、撮像素子面に埋め込まれた102点の像面位相差センサーとのデュアル構成により、高精度かつ高速な合焦を実現している。
連写スピードはフル画素で秒間最大6コマだが、中央部を2.3倍にクリップする「テレコン連続撮影優先AE」時には最大で秒間10コマで撮影が可能だ。
ソニーということでフルHD動画の撮影はもちろん、60pでの記録にも対応している。
フルオート撮影モードの「プレミアムおまかせオート」はもちろん、写真の仕上りを調整する「クリエイティブスタイル」、特殊な効果を付与できる「ピクチャーエフェクト」など、従来のαシリーズに搭載されている潤沢な機能を踏襲。
また、APS-Cサイズ用の「DT」レンズを装着するとファインダー表示を自動的にAPS-Cの画角に合わせて変更する機能も搭載。従来のαシリーズの機能のほとんどを持つフルサイズ機である。
アクセサリーシューが変更に!
従来の周辺機器を使うにはアダプターが必要
身近になったフルサイズ機で秋冬の絶景を撮れ!
以上がこの秋の最新フルサイズ機だ。注目はやはりニコンとキヤノンが20万円前後のフルサイズ機を出してきたこと。どちらもミドルクラスモデルではあるが、キヤノンはエントリー寄りでニコンはハイエンド寄りな印象だ。
今まではフルサイズ=上級者向けのイメージが強かったが、D600とEOS 6Dはエフェクト系の機能やシーンモードなどのお手軽機能がきっちり搭載されており、上級者でなくてもよりきれいな写真が撮りたいと思う人にうってつけのカメラだ。手はじめに買っておいても将来長く使えると思う。
αの現行のフラッグシップモデルである「α900」が登場したのは2008年。4年の月日を経て登場したα99はかなり待たされた感はあるものの、トランスルーセントテクノロジーの採用やDTレンズ(APS-Cサイズ専用レンズ)への対応など、ステップアップにも最適な1台だ。
価格も28万円前後とフラッグシップにしては手が届きそうな価格であり、どの機種を選ぶにしてもフルサイズ機が身近になってきたことは間違いなさそうだ。
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