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この秋はコレを買え! 注目のデジタル一眼カメラ総チェック 第3回

最新デジタル一眼レフは35mmフルサイズの時代だ!

2012年10月12日 14時26分更新

文● 周防克弥

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ニコンD600を細かくチェック!

ミラーの大きさからセンサーサイズがうかがえる。モードダイヤルやシャッターボタンの大きさがボディーサイズに比較して大きく見える

ミラーの大きさからセンサーサイズがうかがえる。モードダイヤルやシャッターボタンの大きさがボディーサイズに比較して大きく見える

最近のニコンのデジタル一眼レフに見られる丸みのあるデザインを採用

最近のニコンのデジタル一眼レフに見られる丸みのあるデザインを採用

背面液晶は3.2型(約92万画素)。インターフェースはD7000に近い。ボタン配置が若干D7000やD800から変更されている

背面液晶は3.2型(約92万画素)。インターフェースはD7000に近い。ボタン配置が若干D7000やD800から変更されている

 D600の本体サイズは幅141×奥行き82×高さ113mmで、バッテリーとメディア込みの重量は約850g。フルサイズセンサーを搭載するD800と、APS-Cサイズセンサーを採用する「D7000」の中間的なサイズ/重量だ。

 光学ファインダーには新設計のガラスペンタプリズムを採用。視野率100%で倍率は50mm/F1.4装着時で約0.7倍となる。D800やD4と同じなので一緒に使っても違和感を感じない。もちろん、光学ファインダーにグリッドを表示させることも可能だ。

SDメモリーカードの2枚差しが可能

グリップ側にSDメモリーカードを2枚差せる

グリップ側にSDメモリーカードを2枚差せる

2枚差ししたメディアの記録方法を選択できる

2枚差ししたメディアの記録方法を選択できる

 メモリーカードスロットは2スロットを用意。SDメモリーカードを2枚差しでき、バックアップ記録やRAWとJPEGを個別に記録させることが可能になっている。

 AFポイントは39点で内9点がクロスセンサーになっている。スペックとしてはD7000と同じで上位モデルのD800よりはポイント数が控えめ。

 AFポイントの配置範囲もFXフォーマット(フルサイズ)内にDXフォーマット(APS-Cサイズ)のD7000と同じ配置を再現しており、センサーの配置位置そのものが中央に集中している感じだ。全AFポイントを使って被写体を追尾する「3Dトラッキング」や、より小さな被写体を認識できる「2016分割RGBセンサー」といったあたりの機能はもちろん踏襲する。

側面のインターフェース部。カバーはそれぞれ単独で開閉可能で、使う箇所だけを開ける

側面のインターフェース部。カバーはそれぞれ単独で開閉可能で、使う箇所だけを開ける

モードダイヤルはロック機構付き。下側はドライブ系の設定が行なえる。細かい部分だが、モードダイヤルにシーンモードが用意されているのはうれしい仕様だ

モードダイヤルはロック機構付き。下側はドライブ系の設定が行なえる。細かい部分だが、モードダイヤルにシーンモードが用意されているのはうれしい仕様だ

背面液晶のライブビューではグリッドや電子水準器を表示可能だ

 連写は秒間最大5.5コマで連続100コマまで撮影可能。バッテリーはD800やD7000と同様のLi-ionリチャージャブルバッテリー「EN-EL15」を採用しており、それぞれと一緒に使うのに便利だ。

 ストロボも内蔵しており、同社の別売りのスピードライトを外部からコントロールできるコマンダー機能も備わっている。

倍率1.5倍で撮れる動画撮影機能

動画撮影時の画面。音声レベルなど情報は多く表示される

動画撮影時の画面。音声レベルなど情報は多く表示される

動画撮影の設定。録音レベルの調整ができるなど設定項目が充実している

 動画はもちろんフルHDでの記録が可能で、静止画と同様に動画撮影時にもフルサイズとAPS-Cサイズを切り替えて撮影できる。倍率1.5倍のテレコンを内蔵していると考えると意外に便利ではないだろうか。

一定間隔で静止画を撮影し、連続した画像をつないで動画にできる「微速度撮影」機能を搭載

一定間隔で静止画を撮影し、連続した画像をつないで動画にできる「微速度撮影」機能を搭載

撮影後の画像に対して後から調整できる機能をカメラ内に持つ。とりあえず撮影しておいて後から処理できるのは便利

撮影時には多重露光も可能だ

 最新のフルサイズ機が20万前後で購入できるのはかなり魅力的だ。画素数も2426万画素と必要十分。APS-Cサイズ機に近い大きさにフルサイズセンサーを搭載し、重い機材を持ち歩かないでもフルサイズの高画質な画像を記録できる。機能も十分に備わりコストパフォーマンスの優れたモデルだ。

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