キヤノンが満を持して投入したミラーレス一眼カメラ「EOS-M」を皮切りに、各社ミラーレス一眼やミドルクラス一眼レフデジカメを相次いでリリース。この秋デジカメを買おうと思っているなら無視はできない存在だ。
本特集ではそんな秋のレンズ交換式デジカメについて、実写撮影サンプルを交えて紹介していく。第1回目となる今回は、7月の発表から約2ヵ月の期間を経て、やっと9月末に出荷になったばかりのEOS M(ボディーのみの実売価格は7万円前後)についてレビューしていく。
なお、2回目ではオリンパス「Pen Lite/Pen mini」やパナソニック「LUMIX G5」などのミラーレス一眼を交え、使い勝手や画質などを横並びで比較する。3回目はニコン「D600」やキヤノン「EOS 6D」など、フルサイズセンサー搭載ながら20万円前後という新時代のデジタル一眼レフについて紹介していく予定だ。
ちょっと気になる秋の新モデル達
上述のように今回はEOS Mをメインで紹介するのだが、その前にまず、この秋~冬にどんなミラーレス一眼が登場するのか全体像をつかんでもらう意味で最新モデルを軽く紹介していこう。
オリンパス「E-PL5」
同社主力モデル「Pen」の下位機種に位置する「Pen Lite」の最新機種。10月上旬発売予定で、予想実売価格は標準ズームキットが8万円前後、ダブルズームキットが10万5000円前後だ。
約1605万画素の「LiveMOS」センサーを採用するマイクロフォーサーズ機で、同社の上位機である「OM-D」と同等の画質が得られるという。可動式のタッチパネル液晶は上方向に180度回転することで自分撮りが可能。アートフィルターは12種類搭載し、外付けのEVFにも対応している。
オリンパス「E-PM2」
E-PL5と同時に発表になったエントリーモデル(Pen mini)。10月下旬発売で、予想実売価格は標準ズームキットが6万円前後、ダブルズームキットが8万5000円前後となる。
E-PL5から一部インターフェースが省略され、タッチパネル液晶が固定式になっている。しかし、撮像素子などの基本スペックはE-PL5と同じで、OM-Dと同等の高画質な写真が撮れるというコストパフォーマンスに優れたモデルだ。
パナソニック「DMC-G5」
同社主力モデルとなるマイクロフォーサーズ機。すでに発売中で、実売価格はダブルズームキットが9万円前後、電動ズームレンズが付属するキットが10万円前後だ。
撮像素子は約1600万画素のLiveMOSセンサーを採用する。先代の「G3」に比べてややマッチョな外観になった。背面には可動式のタッチパネル液晶を搭載するが、EVFも内蔵しており一眼レフスタイルで利用可能。背面液晶はひっくり返してしまえるため、アイレベルで撮影する場合には邪魔にならず傷防止にもなる。
ニコン「Nikon1 J2」
ニコンのミラーレス機最新モデル。こちらもすでに発売中で、実売価格は標準ズームキットが7万4000円前後、ダブルズームキットが7万9000円前後だ。
従来モデルの「J1」から撮像素子は変わらず、1型1015万画素のCMOSセンサーを採用。背面液晶の高解像度化や撮影モードが見直された。撮像素子が小さい分画質的には不利だが、高速なAFや軽快な動作は普段使いに最適だ。
ソニー「NEX-5N」「NEX-6」
海外ではすでに発表されているものの、国内では未発表となるソニーの「NEX-5R」と「NEX-6」。年内に発売される予定という正式なアナウンスはあったが、あくまで未発表という不思議な状態になっている。
ともに「NEX-7」の下位機種で、1610万画素のCMOSセンサーを採用し、タッチパネル液晶を搭載。無線LANを内蔵しており、スマホなどからライブビューを確認してシャッターを切ることができる。NEX-6は有機ELのEVFとフラッシュを内蔵。NEX-5Rの上位機種となる。
パナソニック「LUMIX GH3」
「LUMIX G」シリーズよりも動画を撮ることを意識した「LUMIX GH」シリーズ。その最新モデルの「GH3」は、国内未発表ながらすでに日本語の製品紹介ページがあるという、NEX-5R/6シリーズ同様に不思議な状態にある。
1600万画素クラスのLiveMOSセンサーを採用。ボディーはマグネシウム合金製で防塵・防滴処理が施されている。さらに無線LANを内蔵し、スマホなどとの連携が可能だ。
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