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CDを超える高音質をPCで満喫!! ハイレゾ音源入門 第2回

Foobar2000とUSBスピーカーで実現! 机上ハイレゾオーディオ

2012年09月25日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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Foobar2000でWASAPI排他モードを使う

ここでは「Foobar2000」の設定方法を解説する

ここでは「Foobar2000」の設定方法を解説する

 Foobar2000のコンポーネントは膨大にあり(コンポーネントリストはこちら)、例えば前回少し触れたASIO規格のためのコンポーネントもある。いろいろと興味深いものもあるので、気になる人はじっくりと見てみよう。

Foobar2000のウェブサイトにある追加コンポーネントのリスト。さまざまなオーディオコーデックに対応するデコーダーをはじめ、膨大なコンポーネントが用意されている。必要なのは、一番下の方にある「WASAPI output support 3.0」

Foobar2000のウェブサイトにある追加コンポーネントのリスト。さまざまなオーディオコーデックに対応するデコーダーをはじめ、膨大なコンポーネントが用意されている。必要なのは、一番下の方にある「WASAPI output support 3.0」

リストから「WASAPI output support 3.0」を選ぶとダウンロード画面となる。ここで、広告に惑わされずに「Download」ボタンを押す

リストから「WASAPI output support 3.0」を選ぶとダウンロード画面となる。ここで、広告に惑わされずに「Download」ボタンを押す

 今回必要になるのは、「WASAPI output support 3.0」だ。リストでその名をクリックするとダウンロード画面になるので、ダウンロードし、解凍したフォルダの中にある実行ファイルをクリックすればインストールされる。

Foobar2000の「File」メニューから、「Preference」を選択

Foobar2000の「File」メニューから、「Preference」を選択

ウインドウの左側にあるツリーから「Outoput」を選択すると、目当ての機能の設定画面に切り替わる

ウインドウの左側にあるツリーから「Outoput」を選択すると、目当ての機能の設定画面に切り替わる

出力用コンポーネントのリスト。ここから「WASAPI」を選択する。WASAPI以降には接続されたオーディオデバイス名が表示される

出力用コンポーネントのリスト。ここから「WASAPI」を選択する。WASAPI以降には接続されたオーディオデバイス名が表示される

「Output format」の項目は、接続したUSBスピーカーなどが対応しているものを選ぶようにする

「Output format」の項目は、接続したUSBスピーカーなどが対応しているものを選ぶようにする

 ここでようやくFoobar2000の出番だ。ソフトが起動したら、Fileメニューにある「Preference」を選択する。そして左側のメニューにある「Output」クリックする。

 ここで上部にある「DEVICE」という項目の▼ボタンを押すと、登録された出力用コンポーネントが表示されるので、「WASAPI」と表示されたものを選択する。一緒にその下にある「Output format」の項目も、出力デバイスである「KS-1 HQM」に合わせて「24bit」を選ぶ。これで、設定は完了だ。

オカルト臭漂うUSBケーブルによる音の違いの話

次ページの試聴で使用したクリプトンの高音質USBケーブル「UC-HR」。1mあたる4万4100円もするが、論理的にしっかりとした音質への対策が施されている

次ページの試聴で使用したクリプトンの高音質USBケーブル「UC-HR」。1mあたる4万4100円もするが、論理的にしっかりとした音質への対策が施されている

 「USBケーブルを変えると音が違って聞こえる」……これを話題にすると、否定的な反響がたくさんあるのはよく知っているが、疑わしいと感じている人が多いからこそ避けては通れない気がする。

 あくまでも個人的な印象として受け取ってほしいが、いくつかのUSBケーブルを取り替えて試してみたところ、やはり筆者にはそれぞれ音質的な違いがあり、これはなかなか面白い世界だとわかった。

 その原因を説明するには文系の筆者の手に余るのだが、素人なりに考えたところでは、USBケーブルの電源線から回り込むノイズの影響、ノイズ混入による電位差の発生などが、信号を受け取るレシーバーICの仕事を邪魔するのではないか。

 言ってしまえば、仮にビットパーフェクトの伝送が成立していても、ノイズなどによる影響で音質には変化があるということだ。

 誤解してほしくないのは、音質が変わるとは断言してもいいが、必ずしも音質がよくなるわけではないということ。そのへんの電器店で売っている数百円のUSBケーブルを試したら、「これならハイレゾ音源はいらない。CDでいいや」と思うくらい音が曇ってしまったと感じたのも事実だが、あくまでも主観の話。

 絶対よくなるから高いケーブル買えとか、違いがわからないのは耳が悪いか、オーディオ装置が安物のせいとも言わない。あくまで主観で好き嫌いを判断してかまわない趣味の世界の話なのだから。

 ただまあ、こういうアクセサリーを使って音質を好みでチューニングできるのもオーディオの楽しみではあるので、「USBで音が変わるわけない」と思い込まずに、ちょっと試してほしい。

 幸いにも現在、筆者も執筆しているAV専門誌の「HiVi」(ステレオサウンド刊)では、いつもの定価より1000円ほどお高めになるが、可愛らしいほど短い体験用のUSBケーブルが付属するキャンペーンが行なわれている。

 このあたりならばお財布にもやさしいので、一度試してみてはいかがだろうか?

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