Foobar2000でWASAPI排他モードを使う
Foobar2000のコンポーネントは膨大にあり(コンポーネントリストはこちら)、例えば前回少し触れたASIO規格のためのコンポーネントもある。いろいろと興味深いものもあるので、気になる人はじっくりと見てみよう。
今回必要になるのは、「WASAPI output support 3.0」だ。リストでその名をクリックするとダウンロード画面になるので、ダウンロードし、解凍したフォルダの中にある実行ファイルをクリックすればインストールされる。
ここでようやくFoobar2000の出番だ。ソフトが起動したら、Fileメニューにある「Preference」を選択する。そして左側のメニューにある「Output」クリックする。
ここで上部にある「DEVICE」という項目の▼ボタンを押すと、登録された出力用コンポーネントが表示されるので、「WASAPI」と表示されたものを選択する。一緒にその下にある「Output format」の項目も、出力デバイスである「KS-1 HQM」に合わせて「24bit」を選ぶ。これで、設定は完了だ。
オカルト臭漂うUSBケーブルによる音の違いの話
「USBケーブルを変えると音が違って聞こえる」……これを話題にすると、否定的な反響がたくさんあるのはよく知っているが、疑わしいと感じている人が多いからこそ避けては通れない気がする。
あくまでも個人的な印象として受け取ってほしいが、いくつかのUSBケーブルを取り替えて試してみたところ、やはり筆者にはそれぞれ音質的な違いがあり、これはなかなか面白い世界だとわかった。
その原因を説明するには文系の筆者の手に余るのだが、素人なりに考えたところでは、USBケーブルの電源線から回り込むノイズの影響、ノイズ混入による電位差の発生などが、信号を受け取るレシーバーICの仕事を邪魔するのではないか。
言ってしまえば、仮にビットパーフェクトの伝送が成立していても、ノイズなどによる影響で音質には変化があるということだ。
誤解してほしくないのは、音質が変わるとは断言してもいいが、必ずしも音質がよくなるわけではないということ。そのへんの電器店で売っている数百円のUSBケーブルを試したら、「これならハイレゾ音源はいらない。CDでいいや」と思うくらい音が曇ってしまったと感じたのも事実だが、あくまでも主観の話。
絶対よくなるから高いケーブル買えとか、違いがわからないのは耳が悪いか、オーディオ装置が安物のせいとも言わない。あくまで主観で好き嫌いを判断してかまわない趣味の世界の話なのだから。
ただまあ、こういうアクセサリーを使って音質を好みでチューニングできるのもオーディオの楽しみではあるので、「USBで音が変わるわけない」と思い込まずに、ちょっと試してほしい。
幸いにも現在、筆者も執筆しているAV専門誌の「HiVi」(ステレオサウンド刊)では、いつもの定価より1000円ほどお高めになるが、可愛らしいほど短い体験用のUSBケーブルが付属するキャンペーンが行なわれている。
このあたりならばお財布にもやさしいので、一度試してみてはいかがだろうか?
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