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デノン、後継ベストセラー中級機「PMA-2000RE」「DCD-1650RE」

2012年09月19日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 デノンは19日、SACDプレーヤー「DCD-1650RE」とプリメインアンプ「PMA-2000RE」を発表した。価格はともに18万9000円で、発売は10月中旬を予定している。

DCD-1650RE。ロゴ部分の処理を彫り込み+ステンレスプレート処理にするなど、高級感を高めた

デジタル入力を装備しておりDAC的な使い方もできる

 PMA-2000シリーズとDCD-1650シリーズはともに、中級者向けの単品コンポとしてデノンが長期間に渡って継続している中核シリーズだ。DCD-1650シリーズは1990年6月に発表された「DCD-1650」以来22年間、PMA-2000シリーズは1996年2月の「PMA-2000」以来16年間に渡り、基本的な設計を継承しつつ進化してきたベストセラーシリーズとなる。

PMA-2000RE。電源ボリュームは大型だが電動式

背面端子。プリ・パワーアウトを搭載。バイワイヤリングにも対応する

 ともに2009年発売のSEシリーズ以来、3年ぶりのモデルチェンジとなる。DCD-1650REは9世代目(100周年限定モデルのDCD-A100を除く)、PMA-2000REは7世代目。新モデルではハイレゾ音源などの普及に注目しつつ、音質面を改善した。

 DCD-A1650では、192kHz/32bit対応D/Aコンバーターの搭載に加え、PC/iPod/USBメモリーの接続が可能な2系統のUSB端子も装備。PMA-2000REでは、高出力化により音の表現力に余裕が増した。また、従来機種の特徴だったパワフルな音像表現に加え、深みと奥行きのある音場表現にも配慮している。

高精度なクロックと豊富なデジタル入力端子を持つ
「DCD-1650RE」

 DCD-1650REは、ハイエンド機種「DCD-SX」に続き、32bit精度に拡張されたビット拡張技術“Advanced AL32 Processing”に対応する。D/Aコンバーターは192kHz/32bitとなった。入力された16~24bitの信号を32bit化にするほか、20kHz以上の高域の補完、16倍アップサンプリングコンバートなども駆使して、原音に近い高音質な再生を行なう。

DCD-1650REのデジタル基板

 片側のチャンネルに対して2つのDACを置く差動出力により、ノイズも低減。さらに、D/Aコンバーターをマスターとして各デバイスにクロックを提供する“DACマスター・クロック・デザイン”を採用。高精度なクロックをDACの近傍に置き、時間方向の揺らぎ(ジッター)を低減するモジュールとして提供することで、正確なD/A変換が可能。厚みがあり、リアルな音場の表現に貢献している。

 USBポートは本体前面と背面に2系統装備。前面はiPodやUSBメモリーの接続が可能なUSB A端子、背面はPC接続を考慮したUSB B端子となる。背面のUSB B端子は24bit/192kHzの入力に対応。前面のUSB A端子との接続でUSBメモリー内のWAVファイルを再生した場合は48kHzまでの対応となる。PC接続時は、パソコンではなくプレーヤー側のクロックを使うことで、ジッターの少ない再生が可能な“アシクロナス転送”モードに対応する。

 また、同軸/光デジタル入力端子も持つため、32bit/192kHzに対応したDACとして本機を利用することも可能だ。

 本体サイズは幅434×奥行き335×高さ138mmで、重量は13.7kg。

最終出力段を高容量化、パワフルさに加えて空間表現も
「PMA-2000RE」

 PMA-2000REは、80W+80W(8Ω)の出力に対応。

 数値的には従来機と変わらないが、初代から継続して採用している出力素子「Ultra High Current MOS」(UHC-MOS)を刷新。電流容量が従来の定格30A/ピーク120Aから、70A/210Aへと大きく向上している。

PMA-2000REの天版を外したところ

大容量のコンデンサー

 また初段で使用するDual FETを同一ロットのペアにするなど精度を高め、電源部で整流用に使用するダイオードも20Aから30Aのものに大容量化するなど、最終段が余裕を持って動けるよう配慮したという。

 また1.6mm厚の鋼板を使用したシャーシを使用。パワートランス部分には複数の制振材を使用したフローティングマウント、左右のヒートシンクはフット近くにダンプして設置するなど、振動対策に十分配慮した、内部レイアウトや取り付け方法とした。シャーシを支える脚の部分には内部損失の高い無垢のBMCにフエルトを組み合わせている。

 27型と大口径だが、電動でリモコン操作できるパワーボリュームを採用。従来同様、パワーダイレクト、プリアウト端子なども持つ。なお、今回からREC-OUTセレクターが省略されており、ソースダイレクト再生時にはREC-OUTも切られる形となった。

 本体サイズは幅434×奥行き434.2×高さ181.5mmで、重量は24.4kg。

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