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世界的に珍しい真空管マイクも公開

クリプトン、高音質配信サイトHQM STORE向けダウンローダ提供

2011年10月30日 23時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 クリプトンは27日、同社が運営している“HQM STORE”に関する説明会を開催した。Adobe AIRで書かれた専用ダウンローダー(Windows/Mac OS X/Linuxなどに対応)を11月15日から提供するほか、9月から同社の配信ラインアップに加わった“MEISTER MUSIC”レーベルの紹介もあった。

MEISTER MUSICの平井義也氏と同レーベル収録に使用している真空管マイク「Eterna Musicae」

 HQM STOREはCDを上回る情報量を持つ“高音質音楽データ”をダウンロードできる点が特徴。2009年6月の開設以降、2年以上の歴史を持つ。当初はパソコンに詳しい層が中心となって利用していたが、最近ではパソコンに詳しくないオーディオファンも増えており、「ダウンロード方法が分からない」「よく分からない場所に保存されてしまった」といった問い合わせを多く受けるようになったという。

 もともとは購入すると、ブラウザー上に楽曲データのリンクが表示され、それをユーザーが自分でローカルHDDに保存する仕組みだった。右クリックメニューなどブラウザーの機能を利用したり、フリーのダウンローダーを導入して保存する流れである。今後もこの方法でのダウンロードは可能だが、今後はHQM STOREの「My Account」(ユーザー専用ページ)内にダウンローダー導入用のリンクを設ける。インストール後は3クリック程度のシンプルな手順でHDDへの保存ができるようになるという。

現在のMyAccountページ(左)と11月15日以降のページ(右)。左にダウンローダー用のリンクができ、ここをクリックすると専用ダウンローダーの起動が可能になる(初回はダウンロードとインストールが始まる)

 ダウンローダーは、ダウンロード状況(ダウンロード中/完了など)や保存した場所の確認、中断したダウンロードの再開(レジューム)なども可能になるため、初心者でも迷わず使えるとしている。なお、仮にダウンロードしたファイルが破損していた場合でも、48時間以内であれば、再ダウンロードできる。

ダウンローダーのUI。下側に機能の説明が出るなど使いやすさに配慮している
ダウンロード済みのファイルは、保存してあるフォルダーの場所も出るなど親切設計

 説明会には、MEISTER MUSICレーベル主宰者の平井義也氏も出席。音源の試聴および録音のエピソードなどを聴くことができた。

マイクは27cmと巨大。真空管が透けて見える

 MEISTER MUSICでは、人間の耳と近い左右1対のマイクを用意し、1点で録音するのが特徴。オーケストラの録音では、楽器の近くに複数のマイクを置き、ミキサーでバランス調整し、ダウンミミックスする場合も多いが、楽器から7~8mはなれた場所にマイクを置き、残響などもそのまま収録するこの方法にこだわっている。言わば聴衆がホールの一番いい席で聞くのに近い条件であり、生の音に含まれた演奏者のニュアンス・ホールの空間・残響などをつまびらかにする。

 使用するマイクも特徴的で、スウェーデンのマイク製作者Didrik De Geer(デドリック・デ・ゲアール)氏が手作りした真空管マイク(Eterna Musicae)。高さ27cm、重さ2.2kgと巨大なもので、世界に30本ほどしかないものだという。周波数レスポンスも8~200kHzと驚異的な性能を持つ(通常であれば20~20kHz程度)。

 さらにスタンドはネジを含めて制振合金であり、設置面に置かれたインシュレーターは電子顕微鏡にも使用されるものだという。アンプを介して取り込んだ情報はPCで録音されるが、これにも振動の少ないSSDを採用。音以外の振動源を徹底的に排除することで、ハイレゾ音源の魅力を存分に引き出そうとしている。

バイノーラルマイクのように2本のマイクで収録する電子顕微鏡の固定にも利用されるという高精度なインシュレーター

 試聴したソースでは特にサントリーホールで収録されたというベートーベンの第7番が印象に残った(ネッロ・サンティ指揮/NHK交響楽団:MM-2075)。第4楽章の冒頭に鳴る、ティンパニーの音やコントラバスなど離れた場所から飛んでくる低域の雰囲気がとてもリアル。府中の森芸術劇場で収録されたオルガン曲(紙屋信義:MM-2099)は、音にやわらかさとふくよかさがあり、真空管マイクならではの雰囲気が出ているように感じた。

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