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SSD256GB搭載などバリエーションが豊富 「dynabook R632/W1」ロードテスト 第6回

「dynabook R632/W1」はレグザとの連携でテレビも楽しめる

2012年09月14日 11時00分更新

文● 星 紀明 写真●篠原孝志(パシャ)

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録画番組をストリーミング再生できる「RZプレーヤー express」

 「RZスイート express」に搭載されている各機能を順に見てみよう。まず「RZプレーヤー express」。「レグザブルーレイ」などで録画した番組をホームネットワーク経由で再生できる機能で、テレビやレコーダーのそばにいなくても、手元の「dynabook R632/W1」で家中のどこでも録画番組を観られるのが便利だ。同様の機能は、ほかの国内メーカー製PCにも搭載されているが「RZプレーヤー express」はインターフェースがシンプルで、操作に対するレスポンスも速い。5GHz帯の11nでWi-Fi接続した場合では、無変換のDRモードで録画した番組もコマ落ちすることなく、スムーズに再生できた。

初めにサーバーとなる機器(ここでは「DBR-Z260」)を選択。

すると、その機器に録画された番組が一覧表示される


初回利用時のみ、インターネット経由でのアクティベーションが必要

録画番組を持ち出せる「RZポーター express」

 つぎに「RZポーター express」だが、これは「レグザブルーレイ」などに録画した番組をPCに転送し、外に持ち出して観ることができるという機能だ。録画番組をホームネットワーク経由でストリーミング再生する「RZプレーヤー express」とは違って、録画データ自体をPCのストレージに書き出すので、PCがホームネットワークのエリア外にあっても番組を視聴できる。液晶テレビ「レグザ」の「Z7000」シリーズなどにも対応しており、比較的古い機種との組み合わせでも利用できることが利点だ。

 ただ「RZポーター express」は、利用する際に手間がかかる点が少々気になる。録画した番組をそのまま「dynabook R632/W1」に転送できるわけではなく、転送したい番組を機器内でいったん「持出用番組」に変換し、その後、変換済みの番組をホームネットワーク経由で「dynabook R632/W1」に転送を行なうのだ。録画番組を持ち出したいなら十分な時間を割けるときに、あらかじめ作業しておくことが必要となるのが少々面倒に感じた。

まず「dynabook R632/W1」の「RZポーター express」で「設定」を開き、「ムーブ機能」の「有効化」をクリックしておく必要がある


以後は「レグザブルーレイ」など機器側での操作となる。「DBR-Z260」の場合は、「編集ナビ」を開いて「ダビング」を選ぶ

そして、「HDD(持出用変換)」-「持出用ダビング」の順に操作して、録画番組を持出用に変換しておく


変換が済んだデータは「持出用フォルダ」の中に保存されるので、これを開き、「ダビング」-「LAN(持出機器)」の順に操作

ダビング先に「dynabook R632/W1」のコンピューター名を選択するとホームネットワーク経由で録画番組のデータが転送される


転送された番組は「RZポーター express」に表示されるので、これをクリックすると番組が再生される

放送中の番組をリアルタイムで視聴できる「RZライブ express」

 最後は「RZライブ express」。これは連携機器側のチューナーで受信している番組をPCにWi-Fiでリアルタイム転送し、現在放送中の番組をPCで観られるというもの。この機能に対応できる機器は、現在のところ前述の「レグザブルーレイ」と「レグザサーバー」の6機種に限られ、液晶テレビの「レグザ」シリーズが接続相手の場合はどの機種でも利用できない。

 「RZスイート express」に統合されている3機能の中では、これがもっとも「dynabook R632/W1」との相性の良さを感じる。スリムかつ軽量で、バッテリー駆動時間も長い本製品は、宅内で場所を変えながらテレビを観る端末としても好都合で、たとえばテレビを設置していない寝室などで放送中の番組を視聴したいときにも役立ちそうだ。

 ただし「RZライブ express」では映像の遅延や途切れを防ぐため、解像度を最大でも1280×720ドットに落とした状態で配信される。デジタル放送本来の画質ではないものの、ワンセグとは比べものにならないほど美しい画質でテレビを視聴できる。もちろん、「dynabook R632/W1」側からの操作で放送波やチャンネルの切り替えも可能だ。

「RZライブ express」を利用するには、初めに「チューナー設定」で連携機器側に登録した「本体ユーザー名」と「本体パスワード」を入力する必要がある

「解像度」でテレビ映像の解像度とビットレートを6段階から設定できる。Wi-Fi接続環境で帯域がやや厳しい場合は、このビットレートを低めに設定しておくと映像表示が安定する

 さて、基本仕様をはじめ、スマホやレコーダーとの連携機能に至るまで、6回に渡って検証してきた「dynabook R632/W1」だが、今回でテストは終了となる。試用した「dynabook R632/W1UFK」は、ウルトラブックの中でも、トップクラスのウスカル設計とハイパフォーマンスを誇る。モバイルPCを探しているユーザーには、有力な選択肢のひとつと言えるだろう。

「dynabook R632/W1UFK」(シャンパンゴールド)

試用機のおもな仕様
製品名 dynabook R632/W1UFK
CPU Core i7-3667U vPro
メモリー 8GB(4GB+4GB) PC3-12800対応
ストレージ SSD 256GB
ディスプレー 13.3型ワイド(1366×768ドット)
バッテリー駆動時間 約9時間
サイズ W316×H8.3~15.9×D227mm
重量 約1.12kg
直販価格 15万4800円
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