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業界人の《ことば》から 第4回

パナソニック 中島幸男役員:

スマート家電化、2014年度には現在の2倍規模に

2012年08月28日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「80年以上に渡る白物家電が、いま新たなステージに切り替わる瞬間を迎えた」

(パナソニック 中島幸男役員)

家事の負担を低減し、付加価値を提供し続けてきた白物家電

 パナソニックは8月21日、「スマート家電」6カテゴリーの新製品を発表した。

パナソニックは、エアコン、洗濯機、体組成計、活動量計、血圧計の6つの分野で“スマート家電”を展開する

 パナソニック グローバルコンシューマーマーケティング部門アプライアンスマーケティング本部長・中島幸男役員は「白物家電の新たな世界をスタートさせるのが、スマート家電になる」と位置づけ、「80年以上に渡る白物家電が、いま新たなステージに切り替わる瞬間を迎えた」と語る。

 家電が登場したのは1950年代。冷蔵庫および洗濯機に、白黒テレビを加えた3製品が「三種の神器」と呼ばれた。戦後の復興期から高度経済成長期を迎えた日本において「新たな生活の“憧れの的”となる製品」として、また「家事の負担を軽減し、生活余暇の増大に貢献する製品」として進化を遂げてきた。

 1960年代には、家電の普及速度が加速し、クーラーやカラーテレビ、カーが3Cと呼ばれ、時代を象徴する製品のひとつとして位置づけられるようになる一方、1970年代にはオイルショックを契機に、省エネ性能に注目が集まり、マイコンを組み込んだ白物家電が数多く登場した。

 「1980年代以降は、パナソニックが数々の技術開発を通じて業界初の製品を世に送り出し、お客様の暮らしに貢献してきた。2000年代には省エネ技術が大きく進化。斜めドラム洗濯機ではヒートポンプ技術を、冷蔵庫ではコンプレッサーを最上部に配置したトップユニット方式を、エアコンではお掃除ロボットを採用。2009年からは家電が自分でエコするエコナビ機能を搭載するなど、環境への負荷が少ない省エネ家電は多くの支持をいただいた。現在では23の商品カテゴリーにおいて、エコナビが広がっている」

と、中島氏は、これまでの家電市場におけるパナソニックの取り組みを振り返る。

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