Twitterをもっと使いやすく
「ほかの人のつぶやきを知る」という点では、改良の余地が大いにありそうなOS X Mountain LionのTwitterサポートだが、みずから「つぶやく」ことに関しては、格段に使いやすくなっている。Safariなど多くのアプリケーションに追加された「共有」ボタンをクリックすれば、画像やURLなどの情報を含むツイートをすばやく作成できるし、通知センター内にもツイート作成エリアがあるので、思い立ったら即ツイート、という運用が可能になった。
個人的に気に入っているのは、QuickLookからのツイートだ。OS X Mountain Lionでは、QuickLookにも「共有」ボタンが配置されているため、画像をプレビューしたウインドウでこれをクリックすれば(画像以外のファイルではTwitterを選択できない)、Twitter.comの画像共有機能にポストできる。日頃QuickLookを多用する筆者にとっては、画像を含むツイートが格段に作りやすくなった。
Growlとの共存については、システム環境設定の「通知」ペインでTwitterの項目を「通知センターで表示しない項目」欄へドラッグ&ドロップし、これを無効化することで対処している。Twitterに関する通知はGrowlとGrowl対応のTwitterクライアントで行なう、という考え方だ。たとえば、クライアントにGrowl対応の「夜フクロウ」を利用すれば、「リツイート」や「お気に入りへの登録」が通知されない問題を解決できる。
Twitterに関する情報通知は「通知センター」だけで構わないという場合には、「通知」ペインのオプション欄で通知の種類を絞り込むことで、情報数を減らすことができる。ダイレクトメッセージさえ把握していればいいという場合には、この方法がスマートかもしれない。
なお、通知センターそのものを非表示にしたい場合は、optionキーを押しながら通知センターボタンをクリックしてみよう。これで通知センターボタンの表示が暗くなり、翌日まで通知センターが無効化される。このスイッチは、通知センターを表示した状態から、トラックパッドを下方向へ2本指フリックして「通知とバナーを表示」を表示させることでも変更可能だ。
夜フクロウ | |||
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価格 | 無料 | 作者 | aki-null.net |
バージョン | 2.74 | ファイル容量 | 4.1 MB |
対応デバイス | Intel Mac | 対応OS | OS X 10.6.6以降 |
筆者紹介―海上 忍(うなかみ しのぶ)
Twitter:@u_shinobu
ITコラムニスト。OS XのUNIX寄りの機能解説を得意とするが、そのような依頼が多くて、とは本人の弁。近年では、スマートフォンやA&V機器の取材・執筆にも力を注ぐ。OS Xなど各種TIPS記事を集積したサイト「TELAS」の運営にも関わっている。
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