コマンドのほうがファイル削除に適している理由
「コマンドなんてイヤだなあ……」という方には、ひとつの事実を示しておきたい。Finderは特定のフォルダーを“隠ぺい”するため、Finder上でファイル種検索を実行しても、即座にすべて表示されるわけではない点だ。
ログファイルの削除を例に説明してみよう。筆者の環境では、Finderの検索フィールドに「log」と入力し、「種類:ログファイル」として検索を実行したところ、ヒットした数はわずか15件。これは、LaTeXでソースファイルをタイプセット(コンパイル)したときに作成されたもので、いずれも「書類」フォルダー以下に作成された拡張子「.log
」のファイルだ。
しかし実は、「ライブラリ」フォルダーには多数のログファイルが存在する。ライブラリフォルダーは、Lionでは不可視フォルダー扱い(optionキーを押しながら「移動」メニューをクリックすれば表示できる)のため、ライブラリフォルダーを表示した状態で検索を実行しないと、検索対象に含まれないのだ。そのため、ホームフォルダーで1回、ライブラリフォルダーで1回の計2回検索をしなければならず、手間がかかる。
その点、Terminalで「find
」コマンドを使ったほうが、不可視フォルダーのことを考えずにすむぶん効率的だ。検索もれがないし、ゴミ箱のことを考える必要もない。取り消し(Undo)が効かないぶん、怖さ(?)を感じる向きもあるだろうが、まめにTime Machineでバックアップをとっていれば問題ないはずだ。
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