視聴と録画にはPCのスペックも重要
デジタル放送の視聴と録画するには、以下のようなPCのスペックも重要となる。
○CPUとグラフィックスの性能が必要
デジタル放送は圧縮・暗号化されて電波に乗せられて配信されているため、視聴する場合にはそれをデコードする必要があり、それにはそれなりのCPUパワーが必要となる。また、受信した放送をハイビジョン表示するため、グラフィックス機能もある程度必要となる。そのため、各チューナー製品では対応スペックが細かく明記されていることがほとんど。あまり古いPCではスペックを満たさないことも。チューナーを接続するPCがそれらのスペックを満たしているかを必ず確認したい。
○著作権保護機能への対応が必要
デジタル放送をPCで視聴するには、著作権保護機能である「COPP」「HDCP」に対応している必要がある。
「COPP」はグラフィックカードや内蔵されるグラフィック機能のドライバに含まれる著作権保護機能。つまりグラフィック機能がCOPPに対応していなければ、デジタル放送をPCで見ることはできないということになる。古めのPCだと、グラフィック機能がCOPPに対応してないことがあるが、グラフィックドライバを最新のものに更新すれば対応可能になることもある。
「HDCP」はパソコン本体からディスプレイにデジタル信号を送る際に暗号化して著作権保護を実現する機能。ほとんどのノートPCはディスプレイ内蔵なのでHDPCに対応しているが、デスクトップPCの場合、グラフィックカード、ディスプレイ、そして両者を接続するケーブルがそれぞれHDPCに対応している必要がある。なお、このあたりの著作権保護機能は、まさにBDコンテンツを再生する際のPC環境と同一なので、PCでBDを再生できていればほぼクリアできているだろう。
○ハイビジョン対応ディスプレイが必要
デジタル放送のハイビジョン放送を視聴するには、ハイビジョン対応ディスプレイが必要となる。
なお、これら「デジタル放送が視聴・録画可能かどうか」というスペックを確認するアプリが、チューナーを販売しているメーカーから提供されているので、確認のために利用するといいだろう。
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