デノンは12日、iPod touch/iPhone対応のドックスピーカー2製品とヘッドフォン8製品を発表した。「よい音を鳴らす」というオーディオ機器の本来の目的に沿いながらも、万人受けではなく、ターゲットや用途を明確にした“ライフスタイル系”製品として、これまでの同社のイメージを覆すデザインを採用している。
発表会では「いいものを作って提供するだけでは足りない。もっと掘り下げて考えるべき」というメッセージも示された。ドックスピーカーは欧州、ヘッドホンは米国のデザイナーを起用。用途やユーザー層に合わせた独創的なデザインや操作感を提供する一方で、オーディオメーカーとして培った音質へのこだわりに関しても妥協がないとする。
形がユニークなネット対応ドックスピーカー
8月中旬発売予定の「DSD-500」(予想実売価格6万円前後)と「DSD-300」(同5万円前後)は、まゆのような楕円形のフォルムを持った「Cocoon」(コクーン)というブランド名のドックスピーカー。本体前面にドックコネクターを装備。Cocoon HOMEと名付けられた据え置き型機種(DSD-500)はiPadの装着も可能だ。
どちらも有線LANと無線LAN機能を搭載しており、PCやNASに保存された音楽のほか、、インターネットラジオや、Androidスマートフォンからのストリーミング再生が可能。
DSD-500はUSB端子を装備し、携帯オーディオプレーヤーと接続することで音楽再生や充電が可能。さらに25Wのアンプを4つ内蔵し、迫力ある音の再生が可能だ。
Cocoon Mobileと名付けられた携帯型機種(DSD-300)はバッテリー駆動が可能で、最大5時間の音楽再生が可能。リモコンなども本体に収納できるデザインとなっており、アンプは25W×2つとなる。