株式会社ディーアンドエムホールディングスは21日、デンマークDALI社のフラッグシップスピーカー「EPICON6」の姉妹機となる、フロアスタンディング型の「EPICON8」とブックシェル型の「EPICON2」を2月下旬に発売すると発表した。価格はEPICON8がペアで180万円、EPICON2がペアで44万円。
EPICONシリーズは、DALI独自のウーファーユニットと、ハイブリッド・ツイーター・モジュールを使用している。
ウーファーには、音の歪みを極限まで抑える仕組みが施されている。ポールピースと、ボイスコイルに近接しているトッププレート部分に、特殊コーティングで絶縁性が確保されたSMC材を採用。また、ポールピース自体を十字型に、アルミショートリングを上下分割型にし、余計な振動が伝わらない工夫がなされている。
EPICON6ではツイーターに、直径29mmの新開発シルクソフトドーム型ツイーターと、上限30kHzのリボンツイーターを搭載。アルミダイキャスト製のプレートにマウントしている。
こうした構造が、自然な音楽再生を高いレベルで実現していた。
EPICONシリーズ最上位機となるEPICON8
今回発表されたEPICON8は、EPICON6の上位機にあたる。スピーカー形式は3.5ウェイで、8インチウーファーを2基、6.5インチウーファーを1基搭載。ツイーターはEPICON6と同じものを採用している。
キャビネットは、ウーファーとツイーターの振動に左右されない堅牢な作りになっている。MDF材を使用し、側面部は6層、背面は多層構成で厚さが63mmある。さらに、正面バッフル部は2層33mmの構成だ。
バスレフポートはウーファーの真後ろに配置し、2基のウーファーの間に仕切りが設けられている。これにより、それぞれから発生する音の干渉を受けることなく、低音域が増幅される。また、バッフル板についている7本のネジ間隔を広げ、空気が自然に広がるようにした。
底部のネットワークボックスは隔離され、空気の影響でパーツに余計な振動が伝わらないよう配慮されている。
ブックシェルフ型のEPICON2
EPICON2は2ウェイ形式。EPICON6と同じ6.5インチウーファーを搭載し、筺体はコンパクトながら、ダイナミックな再生が可能だという。
筺体を小型化するため、リボンツイーターは搭載していない。だが、シルクソフトドームツイーターをEPICON2用に再チューニングすることで、30kHzまでの再生を可能とした。
キャビネットの構造はEPICON8とほぼ同等、背面の厚さだけ53mmとなっている。
カラバリは両モデルともに、「ブラック」「ウォールナット」「ルビーマカッサル」の3色だ。塗装は塗り、研磨の工程を各10回施し、塗膜の厚みが2mmと、仕上げにもこだわりがうかがえる。
