7月6日、日立製作所とシマンテック、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の3社は、ユーザーが追加作業を行なわなくてもシステムを復旧し業務を自動的に再開するクラウド環境用のディザスタリカバリ(DR)ソリューションの提供開始を発表した。
本ソリューションは、これは、日立のユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage 100 シリーズ」(HUS 100)、シマンテックの仮想環境に対応するDRソフトウェア「ApplicationHA」を組み合わせ、販売を担当するCTCも加えた3社共同でシステム検証を行なっている。
検証は、ヴイエムウェアのサーバー仮想化ソフトウェア「VMware vSphere 5」、同社のDRツール「VMware vCenter Site Recovery Manager 5」(SRM)による環境で実施。SRMによるリモートサイトの仮想マシン復旧処理に、
- HUS 100が持つリモートレプリケーション機能によるデータのミラーリング処理
- ApplicationHAによる仮想マシン上のアプリケーション稼働状況の監視・制御処理
を連携することで、復旧プロセスを自動化した。結果、管理者による手動での復旧作業が不要で、運用にかかる負担や操作ミスを軽減するほか、システム復旧にかかる時間を短縮。確実なシステム復旧を可能とすることで、災害などによるクラウド環境のシステム停止と、それに伴うビジネスへの影響を最小限に抑えるという。
3社は、今後もシマンテックと日立の製品を活用したDRソリューションの評価・検証、開発を行なう。そして、高信頼かつ容易な運用を可能とし、万が一の災害などに備え、安心して利用できるシステムの実現を支援するソリューションの提案、導入を積極的に進めていくとしている。