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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」第98回

人気レーベル『マルチネレコーズ』が完全無料である理由

2012年06月30日 15時00分更新

文● 四本淑三

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クラブで知り合った人は皆無な状態でした

―― そのマルチネレコーズの歴史を聞かせてください。

Tomad 僕が音楽を始めた2005年くらいに、自分の作った音楽を出す場所として始めたんです。その頃はブレイクコアという、BPMが速くて、サンプリングが高速で繰り返されるみたいなものを作っていて。一回くらいライブもやりましたけど。

マルチネレコーズ

―― それでいきなりネットレーベルを始めるというのもすごくないですか?

Tomad ライブをやるのと変わりはなかったと思います。最初からフィジカルでというのもハードルが高かったし、ネット上の好んでくれそうな人に届けるにはネットに上げるのが一番早い。海外にはネットレーベルがいくつかあって、それを見て自分も落としたりしていたし。それで高校の同級生のSyemくんと一緒に始めたんです。

Syemさんはトラックメーカーとしてマルチネでもリリース多数

―― 男子校だったと聞いていますが。

Tomad 中高一貫の男子校なんですけど。

―― お務めご苦労様でした。でも音楽好きな人が多かったとか?

Tomad 電子音楽が好きな人はそんなにいるわけじゃなかったです。ぼくがDJを始めたきっかけは『club VIP』だったんですが、そのころはUstreamもないので、PeerCastとかShoutCastとかを使って、自分でサーバーを立てて。僕もそれを始めて、DJの間で交流が生まれてきたんです。club VIPの創設者でもありマルチネからリリースのあるGassyohさんや、DJテクノウチさん、imoutoidもVIP板で知り合いました。

―― その当時、ネットで活動していた人たちが集まってきたと。

Tomad そうですね、クラブで知り合った人は皆無な状態でした。

―― 高校生だとなかなかクラブ行けないですからね。

Tomad ただ、レーベルをはじめて間もない高校生の頃はダウンロードする人も少なくて、やっぱりそれが一気に伸びたのはTwitter以降。それまでは拡散させるツールが見当たらなかったというか、ブログもやっていましたが、盛り上がり方もマルチネと波長が合ってる感じでもなかったし。

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