デスクトップからの移行でも違和感を感じない
入力しやすいキーボード
キーボードは、アイソレーション(浮き石)タイプでほぼフルサイズだ。先に書いておくと、変形配置部分は矢印キーのみで、変形サイズは右Ctrlキーや右Altキーなどの部分になる。そのほかは標準的なレイアウトだ。キーサイズは約14×約14mm、キーピッチ約19mm、キーストローク約1.8mmで、デスクトップからの移行でもあまり違和感を感じない。ストロークはやや浅めだが、キーの戻りもよく特にたわんでいる部分がない。好みがわかれそうな部分はスペースキーだろうか。写真の通り、短めの設計だ。
マルチジェスチャータッチパッドは、縦62mm×横119mmと広大なサイズだ。タッチでクリック、ピンチイン/アウトで拡大縮小、2本指ドラッグでスクロールなどタブレットやスマートフォン風の操作感を優先している(タッチパッド右端をドラッグでスクロールの便利機能はなくなってしまった模様)。
また、マルチジェスチャータッチパッドをおよそ四分割した右下が右クリックで、残りのエリアはすべてクリックになっており、ウェブブラウズやアプリケーション操作はかなり快適だ。ちょっと気になったのは、面積が広いためタッチによるクリック操作が可能な状態だと、右の手のひらがパッド面に接触して誤爆が起きることくらいだろうか。
設定でタッチによるクリックをオフできるため、あまりにも誤爆するようならオフにしたほうがいいだろう。接触位置としては右の手のひらが圧倒的に多いため、マルチジェスチャータッチパッドの右半分のみ、タッチによるクリックをオフにできるとありがたい。
キーボード面には、イジェクトボタン、STAMINA//SPEED切り替えボタン、指紋センサー、ASSISTボタン、WEBボタン、VAIOボタン、電源ボタンがキーボード最上段に配置されている。
ASSISTボタンは「VAIO Care」の呼び出し、WEBボタンはウェブブラウザーの起動、VAIOボタンは登録したアプリケーションの起動や拡大鏡などを設定から割り振れる。
STAMINA/SPEED切り替えは、VAIO Zでもおなじみのグラフィックス機能を切り替えるためのスイッチだ。STAMINAモード時は、CPU内蔵グラフィックス、電源設定:バランス、ファン:静かさ優先になり、SPEEDモード時にはNVIDIA GeForce GT 640M LE、電源設定:高パフォーマンス、ファン:バランスになる。
CPU内蔵グラフィックス機能がIntel HD Graphics 4000になったことで描画性能が向上しているため、大半の作業はSTAMINAモードでも快適で、SPEEDモードの場合はゲームや静止画/動画編集の場合と割り切ってもいい。また、ファンの回転数も変化するが、排気ファンが本体後方にあるため、高負荷時でもあまり気にならない。それもそのはずで、液晶パネルによって騒音がカットされているのだ。