フルフラット、かつ堅牢なボディを両立
まずは外観から見てみよう。VAIO Sシリーズ13Pは、カーボンとアルミ、マグネシウムの混合ボディで堅牢性と軽さを両立している。これはVAIO type Z初登場からの“伝統”の流れでもあり、VAIO Sシリーズ13Pでは航空機と同様の素材を採用することで、より高みに至った印象を受けた。
特に天板部分は、厚さ約6mmという数値からは予想できないほど相当強固で、いろいろ詰まったカバンの中に無造作に突っ込むような状況でも安心できる。もし店頭に展示されていたら、指先で軽くトントンと叩いてみてほしいほどだ。
本体サイズは幅約331mm×高さ約22.8mm×奥行約224.6mm。VAIO Zと比較すると、ひと回り大きくなっているが、携行性は高い。ビジネス用のカバンはもちろん、写真撮影用バッグにも収まる大きさだ。筆者愛用の初代VAIO type Zと比べてみると、持ち歩きの感覚はほぼ同じだが、作業性の面では、ひと回り大きいVAIO Sシリーズ13Pのほうが使い勝手がよく、正直、取材用にほしい勢いだ。
しかもVAIO Sシリーズ13Pは、堅牢でありながら重量は実測1.57㎏と軽量。カスタマイズでHDDを選んだ場合は、重量が若干増すことになるが、それでもサイズからすると十分に軽い。重心分布もほぼセンターを射抜いており、片手持ちや両手持ち、膝上に乗せた場合も重量をほとんど意識しないで済む。天板以外を見てみるとフルフラットデザインだが、末端部は、丸みを帯びている。これも堅牢性に一助しており、ヘキサシェルデザインという。持っただけでわかる安心感は、とても気持ちいい。