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ネットワークの祭典「Interop Tokyo 2012」レポート第3回

BYODやモバイルデバイス時代の無線LAN

無名なのに国内出荷はすでに数万台!ラッカス参戦

2012年06月15日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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小さいブースながら多くの人が訪れていたのが無線LANベンダーのラッカス(Ruckus Wireless)だ。Interop初参戦にもかかわらず、KDDIの「au Wi-Fi SPOT」で導入されているため、すでに国内でのAPの出荷実績は数万台に規模におよぶという。

遠くへ届く!しかも速い!特許取得のアンテナ制御技術

 ラッカスは2004年に設立された米国のITベンダーで、もともとはビデオ配信を家庭内で行なうためのワイヤレスモジュールを開発していたという。しかし、市場拡大が難しかったことから、ビジネスをエンタープライズにシフト。IEEE802.11a/b/g/n対応の通信事業者や企業向けの無線LAN製品を提供している。

各種APやコントローラーが出展。黒いわんちゃんにオレンジのスカーフがマスコットのようだ

 同社のZoneFlexの最大の特徴は、特許取得の「BeamFlex」というアダプティブアンテナとRF管理技術。クライアントの場所にあわせ、用意された3000以上のアンテナパターンを用い、パケット単位でシグナルを最適化する。通信の指向性を高める送信ビームフォーミングと組み合わせることで、より高いアンテナ利得を実現するという。結果として、スループットも得られ、到達範囲も拡大。結果的にAPの数自体も少なくて済むため、コストも下がるというわけだ。スタンドアロンでの利用のほか、コントローラーでの集中管理、AP間のメッシュ接続も可能とのこと。

 製品はKDDIの「au Wi-Fi SPOT」に全面導入されているため、国内ではすでに数万台の出荷実績を誇るという。無名にもかかわらず導入に至ったのは、やはり前述したBeamFlexの伝送効率やノイズ耐性の高さを評価されたからだという。一方で、エンタープライズ市場の開拓はこれからとのことで、今回出展に至ったようだ。スマートフォンやウルトラブックなど、無線LAN前提のデバイスが今後企業にはどんどん導入されることになるわけで、今後はシスコやアルバ、メルーなどと競合してくることになるが、価格面でもメリットを出し、個人向けと企業向けの中間というポジションで攻めていきたいという。

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