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3RFモジュールでトータル1.35GbpsのAPも投入

ゲストアクセスやBYODを支援するメルーの新製品

2011年12月16日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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12月15日、無線LAN製品ベンダーのメルー・ネットワークス(以下、メルー)は新製品発表会を開催した。3つのRFモジュールで最大1.35Gbpsを誇るAPや10Gbps対応のコントローラーのほか、私用モバイルデバイスの持ち込みを許可するBYOD(Bring Your Own Device)を支援するID管理製品も投入した。

多くの会社はBYODの利用を望んでいる

 メルーはアクセスポイントとコントローラーを組み合わせるエンタープライズ無線LANのベンダー。APの電波をコントローラー側で細かく制御し、シングルチャネルで数多くの端末の収容できる点が特徴になっている。また、IP電話をはじめとするマルチメディア系での伝送に強く、スムースなローミングが行なえる点も高く評価されている。

米メルー ワールドセールス、サービス&サポート担当 シニアバイスプレジデント ラリー・ボーガン氏

 メルーのアップデートと日本での販売戦略を説明した米メルー ワールドセールス、サービス&サポート担当 シニアバイスプレジデントのラリー・ボーガン氏は、無線LAN市場がきわめて急激に成長していると説明。APAC市場への投資や営業チームの拡充などで、この市場をキャッチアップするとした。「現在無線LANは300Mbpsだが、将来はテラビットまで行くだろう。重要なのは高速で、接続性もよく、スループットが高いこと。PCだけではなく、モバイルデバイスで優れたユーザー体験を与えたい」(ボーガン氏)というコンセプトで製品開発を進めるという。また、昨今の無線LAN利用について、「多くの会社はPCだけではなく、モバイルデバイスなどのBYODの利用を望んでいる。メルーはBYODを実現するために企業を買収した」と後述するIdentity Managerについてこう説明した。

APとコントローラでギガビット対応を強化

 今回の新製品はAPの「AP400シリーズ」、コントローラーの「MC3200」「MC4200」、ID管理を行なう「Identity Manager」などになる。新製品については、メルー代表取締役社長の司馬聡氏が説明した。

メルー 代表取締役社長の司馬聡氏

 AP400は2.4/5GHz対応のRFモジュールを3つ備えたAPで、3×3のMIMOをサポートする。1つのRFモジュールで3空間の同時ストリームが可能で最大450Mbpsでの伝送が行なえる。3つのRFモジュールでトータル1.35Gbpsの伝送容量を実現し、「3つのRFのうち、2.4GHzを1つ、5GHzを2つ使うとか、2.4GHzと5GHzを1ずつ使って、1つはスキャニングといった使い分けが可能になる」(司馬氏)とのこと。サポートされるのはIEEE802.11a/b/g/nなどの標準規格で、iPadやタブレットデバイスにビーム送信に最適化するOABF(Orthogonal Array Beam Forming)やHDビデオやVoIPなどの最適化などの機能も搭載する。モデルは、外付けアンテナ型の「AP433e」、内蔵アンテナ型の「AP433i」、通信だけではなく、スペクトラム管理機能を持つ「AP433is」の3機種が用意される。

 また、コントローラーの新製品は、おもに小・中規模をカバーする。MC3200は最大200AP、2000クライアントに対応。二重化電源対応のMC4200は500AP、5000クライアントに対応し、有線側では10GbpsのSFPモジュールを搭載できる。APとあわせ、ギガビット化を意識した製品となっている。

 今回の目玉となるIdentitry Managerは企業のBYODを支援するID管理製品で、IEEE802.1X認証を容易に行なう「SmartConnect」の機能を持つ。IEEE802.1Xのクライアント設定をプロファイル化し、端末に登録することで、接続を自動化する。

メルー 代表取締役社長の司馬聡氏

 また、ゲストユーザーや持ち込みデバイスを安全に運用する「Guest Management」という機能も持つ。Guest Managementではポリシーの制限されたゲストユーザーをポータル画面から容易に生成できる。アクセス可能な時間を設定したり、大量のゲストアカウントを自動生成する機能も持っているという。「社員や契約社員、ゲストなど違うレベルの方を同じ場所でアクセスさせなければならない。運用管理の負荷も低減させる必要がある」(司馬氏)というBYODのニーズに応える。

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