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T教授の「戦略的衝動買い」第195回

大口径が自然な低音だと信じて買ったAKGのヘッドフォンQ701

2012年06月07日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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音楽を聴くのに今までヘッドフォンかイヤフォンかで悩んだことはあまりなかった

 スピーカーから音が聴こえてくるのは、コーン紙(振動板)が電気信号で前後に振幅して空気を送り出しているからだ。迫力の低音や、歪みのない豊かな量感ある低域は、“あまのじゃくじゃない発想”で素直に考えれば、大きなスピーカーがいるだろうことは、オーディオ素人の筆者にもなんとなく分かっている。

 なので、スピーカーユニットのもっとも目立つ大きなパーツである丸いコーン紙が小さなサイズでも、技術的に単位時間内に実質的に送り出す空気の量を増やすことができれば、確実に量感ある低音を表現することはできるのだろう。

 理屈上、面積の広い大きなコーン紙と同じ効果を、小さなコーン紙の小さなスピーカーで実現するには、コーン紙の前後のストローク幅を大きくして、大きなスピーカーと同じ量の空気を送り出すことが解決策だ。

 そういう観点から見れば、必然的に小さなスピーカーは大きな入力に耐える低い能率の設計にして、大きな出力のハイパワーアンプと組み合わせればグッドかも……、となっていく。

 ある程度モバイルが前提のDAP(Digital Audio Player)を何台か衝動買いし、それらをお気に入りの音で楽しむために、いくつかの先進技術を積み上げたイヤフォンも購入した。しかしもう1つ低音に関しては、どことなく納得がいかないのだ。

 オーディオではなく、音楽の基本に立ち帰り考えた結果は、いつもシンプルな答えが浮かんでくる。やはり「大きなスピーカーだ!」ということで、昨今流行の、バランスド・アーマチュアユニットを搭載したイヤフォンではなく、歴史があり、なおかつ低域再生に強いダイナミック型の、でっかいモバイルには不似合いなヘッドフォンを購入しようと決めた。

 筆者が衝動買いしたヘッドフォンは、AKG社がミュージシャン兼プロデューサーのクインシー・ジョーンズとコラボでプロデュースした「限定品」という筆者向きの“ミーハー度も高め”のヘッドフォンだ。「AKGクインシー・ジョーンズ・シグネチャー・ライン Q701」と名付けられたモデルの中では無難なホワイトカラーモデルを選択した。

AKGのベストバイK701の後継機種であるQ701は、AKGの旗艦的なアイテムだ
大きなサイズのヘッドフォンとコンパクトなイヤフォンは目指すところが少し違うどちらもスピーカーと類似のドライバーを使用するが、そのサイズの違いは大きい
耳全体を覆う形式のヘッドフォンはそれなりに大きな口径のスピーカーを使うことができるので自然と低域には有利だQ701はミュージシャンであり著名なプロデューサーでもあるクインシー・ジョーンズとAKG社のコラボで生まれたヘッドフォンだ

「戦略的衝動買い」とは?

 そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。

 それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。

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