CPU性能は十分、256GBの大容量SSDも魅力
ENVY14-3000 SPECTREは、HP Directplusモデルの場合、CPUとして2コアのCore i7-2677M(1.8GHz、ターボ・ブースト時最大2.9GHz)を搭載している。ノートPC向け超低電圧版プロセッサーの中では最上位モデルに相当し、オフィスソフトでの文書編集や、インターネットコンテンツの再生はもちろん、デジタルカメラで撮影したRAWデータの編集や、フルHDの動画編集などでも十分実用となる性能を有している。
また、CPUに加えて動作のレスポンスを高めているのが、計256GBのSSD(HP Directplusモデルの場合。128GB×2基をそれぞれC/Dドライブとして利用)。OSや各種ソフトの起動、ファイルのコピーや検索、圧縮・展開といった操作がHDDに比べ極めて高速で、操作の合間合間でのちょっとした“引っかかり”のような、モバイルノートにありがちなタイムラグを感じることがない。極めて軽快なオペレーションが可能だ。
またHDD独特のカリカリというシーク音がなく、発熱や微妙な振動が抑えられていることも、使用中の快適性につながっている。
そのほか、1台目のSSDのうち14GBほどがリカバリーデータ領域として使用されており、外付けドライブなどを用意しなくても初期状態へリカバリー可能だ。
PCMark Vantage(64bit)の総合スコアは、1万を超える10267PCMarksで、Ultrabookとしては最高のパフォーマンスと考えても差し支えないだろう。掲載した「Windows エクスペリエンスインデックス」の結果からも分かるように、高速なCPUとSSDの組み合わせが性能アップに大きく貢献していると考えられる。
PCMark Vantage 1.0.2.0(64bit) | |
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PCMark | 10267 PCMarks |
Memories | 5462 |
TV and Movies | 4312 |
Gaming | 7072 |
Music | 11634 |
Communications | 10937 |
Productivity | 12058 |
HDD | 23252 |
ただし、グラフィックス機能に関してはCPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を使用しているため、「バイオハザード5」ベンチマーク(DirectX 10)では720pの解像度で17.9fpsと、専用のグラフィックスチップを搭載する据え置き型ノートPCなどには及ばない結果となっている。3Dグラフィックスを多用するゲームのプレイには適さないことは留意しておきたい。
もちろん、デジカメ画像の編集や軽量なブラウザゲームなどであればまったく問題ないので、最新3DゲームやCADなどグラフィックス性能に大きく依存する用途を除けば、オールマイティに活用できるだろう。
ゲーム系ベンチマークテスト | |
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BIOHAZARD5 DirectX 10 ベンチマークテストB |
17.9fps(720p) |
ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク |
491(Low) |