日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)の「Folio13」は、高いコストパフォーマンスがウリのUltrabookだ。
とりわけ、今回紹介する「HP Folio13-1009TU パフォーマンスモデル」の場合、CPUにCore i5-2467M(1.6GHz)を搭載し、ストレージには128GBのSSDを採用など、モバイルPCとしては魅力的な性能を誇る。アルミニウムとマグネシウム合金を利用したボディに、最厚部で20.3mmというスリムさも魅力のひとつだ。それでいて実売価格が7万円台と、お手ごろな値段がうれしい。
今回のレビューではさまざまなベンチマーク結果から、Folio13の実際の性能について紹介したい。なお現在、日本HPの直販サイト「HP Directplus」で販売されていた「Folio13-1018TU スタンダードモデル」は、その人気により完売となっている。Folio13を入手したい場合は、量販店店頭でHP Folio13-1009TU パフォーマンスモデルをチェックしてほしい。
主な仕様 | |
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製品名 | HP Folio13(HP Folio13-1009TU パフォーマンスモデル) |
CPU | Intel Core i5-2467M(1.6GHz) |
メインメモリー | 4GB DDR3 SDRAM PC3-10600(最大4GB) |
ディスプレー(最大解像度) | 13.3型ワイド HDウルトラクリアビュー(1366×768ドット) |
ストレージ | 128GB SSD |
本体サイズ/重量 | 約幅318.5×奥行き220.2×高さ18〜20.3mm/約1.5Kg |
バッテリー駆動時間 | 約9時間 |
お手ごろUltrabookとしては十分な基本スペック
まずは、Folio13の基本性能について見てみよう。Windows 7の快適さを表わす指針「Windows エクスペリエンスインデックス」では、以下のような結果が出ている。
「グラフィックス」を除いて、軒並み6.0以上の好スコアだ。「メモリ」は搭載メモリーが4GBのマシンにしては高く、メールや文書作成などの日常的な作業ではまったく問題ないレベルだ。「ゲーム用グラフィックス」も「6.1」とやや高めで、CPU内蔵のIntel HD Graphics 3000を利用していることを考えれば、善戦しているといっていい。
「プライマリハードディスク」のスコアは「7.5」とかなり高めだ。試用機に搭載されているSSDはサムスンの「MZMPA128HMFU」で、mSATA接続の128GB SSD。転送速度はSATA II相当の3Gbpsで最速というわけではないが、それでも十分速いといえる。
もっともスコアが低いのは「グラフィックス」の「4.7」だが、これはデスクトップの描画性能を表わす指針であり、普段の操作では特に問題ない。気になるようであれば、Windows Aeroをオフにして利用するといい。