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“デカ薄ウルトラ”の15.6インチUltrabook「HP ENVY6-1000」 第3回

高いパフォーマンスと節電機能を兼ね備える「HP ENVY6-1000」

2012年08月01日 11時00分更新

文● 千駄木りん

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 日本ヒューレット・パッカードの「デカ薄ウルトラ」なUltrabook「HP ENVY6-1000」をレビューする本連載。第2回は入力インターフェイスを見たが、第3回はパフォーマンスと省電力機能を紹介しよう。

日本HPの15インチディスプレイ搭載Ultrabook「HP ENVY6-1000」

Ivy Bridge Core i5搭載でパフォーマンスも良好

 「HP ENVY6-1000」の本体性能を詳しく見ていこう。CPUは「Intel Core i5-3317U(1.7GHz)」を搭載している。また、グラフィック機能として「Intel HD Graphics 4000」を採用しており、動画もスムーズに再生できる。

 ストレージには、日本HPが「SSDアシスト・ハードドライブ」と呼ぶ500GBのHDDにプラスして32GBのSSDを搭載するシステムを採用する。SSDはキャッシュとして内部で使われるため、オペレーティングシステムやアプリケーション、ユーザーデータなど各ファイルはHDDに保存され、データ保存領域としては表示されない仕組みだ。

 SSDアシスト・ハードドライブはどの程度の効果があるのか試してみた。スリープからの復帰は約2秒、電源ONからOSの起動までは約21秒、シャットダウンを選んでから完全に電源が落ちるまでは約8秒と、なかなか高速だ。ウィンドウを複数開いた状態で表計算ソフトなどを動かしてみたが、特に問題もなく高いパフォーマンスを発揮していた。

 次に、「Windows エクスペリエンス インデックス」と「3DMark Vantage Basic」でベンチマークを行なってみた。まず、Windows 7の快適さの指標となる「Windows エクスペリエンス インデックス」から。

「Windows エクスペリエンス インデックス」でのスコア

 続いて「3DMark Vantage Basic」のスコアだ。

「3DMark Vantage Basic」での計測結果

「HP ピークシフト」で効率よく!

 「HP ENVY6-1000」には昨今のトレンドともいえる「節電」に対する1つの答えとして、「HP ピークシフト」機能が搭載されている。これは、電力消費の多いピーク時間帯には内蔵バッテリーでPCを稼働し、ピーク時間が過ぎたらコンセントから給電を受ける仕組みだ。

 たとえば、10時から17時をピーク時間に指定すると、その間はAC電源を使わない。ただし、ピーク時間中でもバッテリー切れになると、自動的にAC電源による給電が始まる。この際も、AC電源が使われるのはPC本体の稼働だけで、バッテリー充電はピーク時間が経過した後に行なわれる。単にピーク時間帯にコンセントを抜くのとは違う、ピークシフトを効果的に使える点はありがたい。

「HP Power Manager」設定画面。必要に応じて適宜使い分けることができる

「HP ピークシフト」設定画面

 「HP ENVY6-1000」は、リチウムイオンポリマーバッテリーを内蔵し、約8時間のバッテリー駆動が可能となっている。しかし、これは使用しているソフトウェアに依存するところが大きいので注意が必要だ。実際にACアダプタを本体から外した状態で動画を連続再生して検証してみたところ、再生がストップしたのは約5時間11分後だった。とはいえ、映画は長くても2時間半くらいのものが多いので、2本は問題なく視聴できると考えてよいだろう。

 音質面は、HP製PCではお馴染みの「Beats Audioステレオスピーカー」をキーボード側上部に配置。世界的プロデューサーDr.Dre(ドクター・ドレー)が手かけた「Beats Audio」のテクノロジーに「HP Triple Bass Reflexサブウーファー」をプラスしたもので、「HP ENVY6-1000」ではOSの起動音から、すでに違いがわかるほどの実力を発揮してくれる。さらにライブ映像のソフトを再生して試してみたところ、本体内蔵のスピーカーとは思えない良質のサウンドを楽しむことができた。

「Beats Audio」リスニング環境の設定画面。好みに合わせて設定が可能だ



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