スマートフォン1つさえあれば、たいていのことをこなせるのは確かだが、やはりテキストを入力するときはキーボードがほしいところ。
「フリック入力に慣れてきたから外付けキーボードなんてなくても大丈夫」などと主張する人でもほぼ間違いなく「ちょっとしたメール程度なら」なんて続くのだから推して知るべし。
Bluetoothキーボードといっても、それこそデスクトップPCの外付けキーボードと変わらないサイズのものから携帯用のコンパクト型、折り畳み式までさまざまなものが市販されているが、小さくてもスマホのためだけにキーボードを持って歩くのはイヤ、という人も多いはず。
今回紹介するプリンストンテクノロジーの「デジ操゛ (デジゾウ)Air」は、PCに接続(もしくは搭載)されているキーボードをスマホの入力デバイス(HID)として使うというシロモノ。普段スマホとともにノートPCを持ち歩いている人なら、スマホ用のキーボードを持ち歩かなくてもPCのキーボードで代用できるという画期的なデバイスである。
PCに差してソフトを起動してペアリングするだけ
デジ操゛ Airの本体は要するにUSB-Bluetoothアダプターなのだが、USBストレージも兼ねていてそこには接続用のPCソフト「Digizo Air」が入っている。これを起動すれば特にドライバーなどを別途インストールしなくても利用できる。
使い方は簡単で、デジ操゛ AirをPCに接続してDigizo Airを起動し、PC側でペアリングを指定したのちスマホのBluetooth設定画面でペアリングを実行するだけだ。
Digizo Airが起動した状態(タスクトレイに格納可)でPCキーボードから[SHIFT]+[↑]を押すと入力先が切り替わり、キー入力がそのままスマホへ入力される。切り替えキーの組み合わせは任意のキーにアサインできるので、[SHIFT]+[矢印]の範囲指定を多用する人ならばPageUPなりHomeなりの使用頻度の低いキーに変更すればいいだろう。
また、キーボードだけでなくマウス操作もPC側でできるようなっており、スマホ上にもポインターが現れてPC側(マウスやノートのスティックポインターなど)で操作が行なえる。
なお、Bluetooth接続が可能でHIDキーボード/マウスに対応している製品であれば、スマホに限らずタブレットPCでもWindows PCもMacintoshでも操作可能だ。パッケージはタブレットPC用(型番PSC-RT)、iPhone/スマホ用(PSC-RS)、PC用(PSC-RP)の3種類が用意されているが製品の中身はすべて同一で、どれか1つあればスマホでもノートPCでも利用可能だ(もちろんBluetoothの接続は1対1なので一度に利用できるのは1組だけだが)。
PCとスマホだけでなく、デスクトップPCとノートPC、WindowsとMacなど、いくつかの機器を使い分けている人だとさらに活用の幅が広がるだろう。
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