スマホの外付けバッテリーの人気は相変わらずで、ヘビーユーザーにとっては必須と言える。たとえコンセントが見つからなくても1日程度ならばバッテリー駆動できるからだ。
特に震災以降、手回し発電機や太陽電池製品への興味もかつてないほど高くなっている。いざというときにどれほど使えるものなのかは知りたいところである。
実際、太陽電池を搭載した携帯電話やモバイルバッテリーは震災前から存在していたが、なにぶん持ち歩けるサイズだと発電量も少なくて実用性には乏しいというのが実情のようだ。
ちなみに、市販されている太陽電池の出力はだいたい1平方mあたり100Wというのが一般的らしく、スマホの面積なら1/100程度として1W。スマートフォンの消費電力は電池容量と稼働時間からすると2~3W程度と考えられるので、使いながらの充電は無理としても、ざっくりした計算をしてみたところ、だいたい半日もあれば充電可能ということになる。
とはいえ、実際に背面に太陽電池を搭載する携帯電話でも電池寿命をちょっと伸ばす程度の実用性と聞くので、やはり緊急時の安心感のための存在と考えたほうがよさそうだ。
比較的実用になると言われる折り畳み式のソーラー充電池はだいたいA4サイズくらいのパネルを使って5W程度の出力。これくらいあれば数時間でスマホ1台分程度は充電できるようだ。
ソーラーパネル搭載の超大容量バッテリー
今回取り上げるのは山陽トランスポートのソーラーマルチ充電池「EEA-SL-SNC25」(実売価格1万円前後)。折り畳み式のソーラーパネルを装備する外付けモバイルバッテリーで、搭載するソーラーパネルは6.7×14.8cmのものと、6.7×6cmのものの計2つでトータル2.5Wの出力ができる。
本体サイズは幅90×奥行き410×高さ35mm、重量は815g。サイズ的にはかなり大きく感じるものの、7型のタブレット端末とかミニノートPCを持ち歩くことを考えれば携帯できないこともない。出力端子は5VのUSBポートのほか、11/16/19/24VそれぞれのDCジャックが並んでおり、スイッチなどで切り替えるタイプより間違えにくいのはありがたい。
ON/OFFスイッチはなく、単に端子を機器に繋げば給電、付属ACアダプターを入力端子に繋ぐか、上面パネルを開いてパネルに陽が当たれば充電される。また、上面パネルには5つのLEDがあり、中央のボタンを押せば点灯するLEDの数で残量が分かるようになっている。
なにより、内蔵のリチウムポリマーバッテリーは12000mAhという大容量なのが最大のポイント。以前紹介した大容量バッテリー「minigorilla」よりも多い。

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