スマートフォンブームの勢いに乗って、周辺機器やグッズの類も異様なまでに市場に溢れてきている。ケースやスタンド、ポーチやバッグなどが大量かつ安価に売られているのはまだ分かるとしても、モバイル用のBluetoothキーボードが激安で売られているのには驚かされる。
なにしろ、実売で2000~5000円程度で入手でき、スマートフォン用のカバーやスタンドなどよりも安いほどだ。今回はそんな激安ワイヤレスキーボードを試してみた。
ぐるぐる巻いて持ち運べる
「Bluetooth シリコンキーボード BLKEYFL-01S」
まず試したのが、フレキシブルBluetoothキーボード「BLKEYFL-01S」。メーカーは不明(代理店はアキバストック)であるが、秋葉原のショップで3500円前後で売られており、無線キーボードとしてはかなり手頃である。
“シリコンキーボード”と銘打っており、キーボード自体がぐにゃぐにゃ曲がるのが特徴。充電用のUSBコネクターなどはそのままむき出しなので防水構造というわけではないが、キー面自体にコーヒーをこぼすくらいなら大丈夫そうだ。
柔らかな素材なので巻いて収納でき、巻いた状態のサイズはだいたい缶コーヒー140g缶(やや小さめ缶)といったところ。左端のプラスチック部分にメイン基板とバッテリーなどが入っており、その部分だけ厚くなっているのだが、使う分には特に気にならない。
最大のポイントは、87キーの日本語キーボードであるという点だろう。全角/半角、変換、カタカナ、PageUP/PageDown、カーソルキーやファンクションなど、テンキー以外はほぼ揃っている。
さらには「BS」キーや「Enter」キーがほかのキーより幅広という、PCのキーボードにとってはごく普通の点もしっかり抑えられている(ただし「Ctrl」がなく、このためWindowsマシンなどでショートカットが使えないのがちょっとつらい)。
もちろんAndroidやiPhoneでは使わないキーもあるわけだが、ほぼ普通のPC用キーボードと同じ配置という“普段遣いの感覚”をそのままモバイルで利用できる点は大きいはずだ。
キーはスプリングの代わりにラバーカップが使われているようで、押し下げ感などは平らで硬い場所に置いて使う分には、普通の低価格キーボードと同様。ただし、平らでない場所や柔らかい場所の上で使うと、キー面に凹凸ができてしまってかなり打ちにくくなる。
無理をすれば膝の上といった場所でも打てそうだが、やはり平らな机に広げるのが一番使いやすい。
実際に文字を入力してみると、基本的にはテンポよく入力できるのであるが、入力を取りこぼしてしまうことも何回かあった。理由はキーの入りがいまいち掴めないのと、無線の反応のレスポンスがいまひとつ悪いためだ。
それ以上に気になるのは、電池残量の表示がなく、出先であとどれくらい使えるのか分からない点。付属の英文マニュアルを見ても、電池稼働時間がどこにも記載されていないのだ。
一応、2~3時間程度は問題なく使えたのだが、電源をONのまま放置しておくとバッテリー切れを起こす。どうやら自動OFF機能はないようだ。このあたりは使いながら“どれくらい使えるか”を試してみるしかない。
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