スマートフォンをmicroUSB経由で充電できる外付けバッテリーは、その必要性もあって数限りないほどの製品が店頭に並んでいる。
サイズや容量比を考えるとリチウムイオンタイプのバッテリーを使うのが適しているのだが、なんといっても手頃なのが単三充電池を使うタイプだ。単三電池を複数持てば大容量の充電も可能な上、入手しやすく、ほかの家電機器との共用もできる。そして、なにより安い。
「エネループ plus」は従来のエネループ(白地に青文字)と同容量ながら、温度が上がると電圧を下げる安全機構を内蔵するのが特徴。一般的な充電池のパッケージよりも一回り小さく、電池は裏面側にある。紙部分を取り外せば電池ケースとしても利用できる
そんな単三型ニッケル水素充電池の代表格と言えば「エネループ」なのだが、三洋電機を吸収合併したパナソニックからも同種の長持ち充電池「充電式エボルタ」が併売されている。
さらにはソニーからも大容量・長寿命を謳う「サイクルエナジー」が市販されており、量販店の充電池売り場で何を買えばいいのか悩んでいる人の姿を見かけることもしばしば。
実際、それぞれ違いがあるのかはこれまで比べてみたことがない。そこで今回は各社主力クラスの1900~2000mAhの製品を実際にスマホの充電に使用して比較してみた。扱うのは以下の製品だ。
今回扱う充電池 | |||
---|---|---|---|
製品名 | エネループ plus | 充電式エボルタ | サイクルエナジーゴールド |
型番(単三2個セット) | HR-3UPT-2BP | HHR-3MWS/2B | NH-AA-2BKB |
容量 | 1900mAh | 1950mAh | 2000mAh |
充放電回数 | 1800回 | 1800回 | 1000回 |
実売価格 | 1000円前後 | 900円前後 | 800円前後 |
このクラスは繰り返し充放電できる回数が多く、コストパフォーマンスに優れている。そして自然放電が少ない=充電した状態で販売されている=買ってすぐに使えて便利! と、出先で電池切れを起こしたときにも非常にありがたいのだ。
今回扱う製品の中で、サイクルエナジーが2000mAhと若干容量が多い。それでいて実売価格は一番安いので、ちょっと期待してしまう。
ちなみに、エネループであれば「PRO」(2400mAh)、サイクルエナジーならば「グリーン」(2500mAh)というように、さらに高容量タイプの製品も販売されている。ただし、容量が多い製品は繰り返し利用できる回数が少ないという弱点もある。

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