丸1日使えば容易に電池切れになるスマホの場合、必須とも言えるのが外部バッテリーだ。USBの5V給電が標準的な充電端子となり、また需要が大きいこともあって数多くの製品が市場に登場している。
中でも定番中の定番が「エネループ」ブランドの各種充電器。単3エネループ×2本を内蔵する「スティックブースター」がかなり使えるアイテムであることは以前の記事で紹介したが、リチウムイオンバッテリー内蔵の「モバイルブースター」の容量も魅力的だ。スティックブースターが単3エネループ×2本で1900mAh×2なのに対して、モバイルブースターの新モデルは5400mAhと、単純に見ても倍近い。
今年9月より発売された新モバイルブースター「KBC-L54D」(実売価格5000円前後)は容量アップ(5000mAh→5400mAh)に加え、出力アンペアも1Aから1.5Aになっている。さらに、電池残量表示LEDの追加やUSB×2ポート出力と、スペックも大幅向上している。本体サイズは幅70×奥行22×高さ62mmで、重量は約142gとなっている。
どれくらい充電に使えるのか試してみた。スマホはauの「REGZA Phone IS11T」(電池容量1900mAh)を使用し、電池残量を50%にした状態からフル充電したモバイルブースターを接続。GPS/無線LAN/Bluetoothを「OFF」にして無操作(スリープ)状態で充電を行ない、5分おきに充電度合いをチェックした。
なお、充電のしくみから95%を超えたあたりから充電速度が極端に遅くなるため、1回の充電完了は98%を目安とした。
まず、エネループスティックブースター+エネループProの組み合わせでテストしてみたところ、98%になるまで75分かかり、2回目は約60%まで充電できた。なお、充電速度は約60分で95%になり、98%になるまでには75分かかった。
モバイルブースターで同じテストを行なったところ、充電速度はだいたい1分につき1%で、60分で98%まで充電される。95%までの充電ペースを見ると、スティックブースターよりも15%ほど速かったが、これは出力アンペア数が高いためと思われる。
バッテリーの充電回数は、全部で5回を問題なく行なえ、6回目は50%→57%で電池切れした。だいたいIS11Tの250%という計算になる。なお、半分からほぼ満充電が2回=残量ゼロからのフル充電、というわけではないが、ここではやや単純化して考えることにする。

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