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痛車でラリー! メロンインテ3年目は頂点への戦い 第4回

くす子ちゃんはおやすみ

メロン号、初戦の九州戦はパーフェクトで勝利!

2012年04月23日 18時00分更新

文● 中村信博 ●撮影/中島正義、うえのふみお

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いよいよデイ1がスタート!

 4月6日早朝、唐津東港にもうけられたサービスパークに到着。いつもより1日早い現地入りだ。実は今年のMRCでは、筆者が予備のコドライバーとなっていて、正規コドライバーの田中直哉選手にもしものことがあった場合、筆者が代理で出場することになっている。ルールでは金曜日夕方のエントリー確認まではコドライバーの変更が可能だから、予備の筆者も1日早く会場入りしたわけだけど、それにしても筆者なんかがリザーブで大丈夫なんだろうか……?

夕闇せまる唐津東港サービスパーク。出場全車の公式車検が行なわれていた。もちろんメロン号は一発クリア。車両重量も規定をわずかに超えるベストな数値で合格だ

開幕戦・唐津では、毎年市内の唐津神社で一年の安全祈願とセレモニアルスタートが行なわれる。全国区で知名度を確保しつつある唐津市のゆるキャラ「唐ワン君」とデカめろんちゃんが、一年ぶりの再会を無言で喜んでいた(笑)

 今でこそサービスパークで「チーム代表監督」という肩書きの置物となっている筆者だけど、これでも2008年にはMRC正規コドライバーとして出場して、その年のシリーズチャンピオンを獲得していたりする。でも、2009年を最後に選手としては出場してなくて、ペースノートだって1度も読んでない。眞貝選手に合わせられるコドライバーが見つからなかったためだけど、だからって筆者をメロン号に乗せるのはどう考えても無謀だろJK!

唐ワン君のフラッグに見送られて、唐津神社の鳥居からメロン号セレモニアルスタート。いよいよ明日から長い戦いのはじまりだ

 幸い、今回の唐津では無事に田中選手の搭乗が決まったけど、今年のシリーズ各戦では「もしかしたら自分が乗ることになるかも……?」とずっとハラハラさせられることになりそうだ。チームの責任をあずかる身としては、自分のような使えるか使えないかわからない選手を乗せるより、シーズン通して眞貝・田中ペアで通したいところだけど、さてどうなることか……。

 4月7日、唐津は雲ひとつ無い快晴。気象予報でも土日を通して晴れ模様となっていて、これならタイヤ選択にも悩むことが無い。事前にセットしておいたタイヤは、ドライ用のミドルコンパウンド。スペアも2本搭載して、もしもの時の準備も万端だ。

唐津東港ラリーパーク、MRCサービスブース。今回のイベントでは1チームあたりの割り当てが事前の情報より狭くて、システムの展開にものすごい苦労が……

今年から新たにサポートドリンクとなったMAD-CROCは、会場のお客さんにもテイクフリー。ファンから貸与のめろんちゃんフィギュアと痛発電機がお客さんを出迎えている

 今日のステージは低速コースの「三方ロング」、中速主体の「浮岳」、それに中高速ステージ「林の上」を周回するバランスのいい構成。このうち「浮岳」は、今回はトヨタ86のドライバーとなっている筒井克彦選手が得意とするステージで、毎年ここは筒井選手の独壇場となっている。この「浮岳」を、たとえ負けたとしても何秒のビハインドで上がることができるか。チームとしては、このステージの攻略こそひとつのポイントと見ていたのだ。

 午前8時16分、ゼッケン17「メロンブックスDUNLOPテインBRIGインテグラ」、桜が満開の唐津駅前をスタート!

メロン号、唐津駅前から競技スタート。タイヤマーキング後に山岳ステージへと旅立っていった

今年、メロン号とシリーズを争うであろうライバル達も続々とスタートしていく。ここからは1秒を争うガチバトルだ!

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS1/三方ロング I
(10.00km)
8:30.0(TOP)8:30.0(TOP)
SS2/浮岳 I
(2.96km)
2:25.8(TOP)10:55.8(TOP)
SS3/林の上 I
(4.32km)
3:25.3(TOP)14:21.1(TOP)
SS4/浮岳 II
(2.96km)
2:26.4(+0.9)16:47.5(TOP)
SS5/林の上 II
(4.32km)
3:25.2(TOP)20:12.7(TOP)

SS1 三方ロングⅠ(10.00km)

眞貝選手「SS1はいきなりの勝負どころのロングステージ。ウォームアップなんて呑気なことは考えている余裕はありません。結果、ドラ・コドラとも、美しさ・上手さとは無縁のがむしゃらアタックとなりました。車の姿勢やラインのセオリーはもう無視で、ひたすら必死にハンドルを回すだけの泥臭い運転でしたが、蓋を開けてみれば何とクラス2位に15秒の差をつけるベスト! これはもう気持ちで勝ったということなのかもしれませんね」

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